試合中にフィールドで嘔吐した投手と鼻血を出した外野手
6月17日、8回表からマウンドに上がったエイドリアン・ハウザー(ミルウォーキー・ブルワーズ)は、ウォーミング・アップの投球後、マウンドの後ろに嘔吐した。
ハウザーは25歳のルーキーだ。けれども、緊張のあまり、吐き気を催したわけではない。メジャーデビューは3年前。翌年7月にトミー・ジョン手術を受けたこともあって、2016~17年はマイナーリーグでしか登板していないが、今シーズン、メジャーリーグで投げるのは3試合目だ。また、ブルワーズは3点をリードされ、イニングの冒頭なので走者もいなかった。
原因は、移動と暑さだったようだ。前日までAAAにいたハウザーは、朝5時の飛行機に乗り、試合開始の30分前にミラー・パークへ到着した。この日、球場の気温は30℃を超えた。ハウザーはクレイグ・カウンセル監督に渡された水を飲み、嘔吐したところにはグラウンド・クルーが水を撒いた。二塁打を2本打たれて1点を失ったものの、ハウザーは1イニングを投げ終え、その裏に代打を送られた。
一方、この日の試合に出場したニック・ウィリアムズ(フィラデルフィア・フィリーズ)――ハウザーとは対戦しなかった――は、翌日の試合中に鼻血を出した。イニングは同じく8回表ながら、場所は変わってシチズンズバンク・パーク。打球がライトのフェンスに当たって跳ね返り、それを追ってきたウィリアムズの鼻を直撃した。さすがに、これは避けようがないだろう。ウィリアムズはボールを拾って内野に返球したが、出血が止まらない。駆けつけたトレーナーに渡されたタオルで、鼻を押さえながら退場した。
ウィリアムズは翌日のスターティング・ラインナップから外れたものの、不幸中の幸いと言うべきか、脳震盪は起こしていないようで、故障者リストには入らずに済む見込みだ。