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前田健太も要注意。ドジャースは開幕2試合とも同じ選手にソロ本塁打を打たれ、どちらも0対1で敗戦

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョー・パニック(サンフランシスコ・ジャイアンツ) Jul 6, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 開幕から2試合続けて、ロサンゼルス・ドジャースが0対1で敗れた。開幕戦はエースのクレイトン・カーショウ、2戦目はクローザーのケンリー・ジャンセンが、サンフランシスコ・ジャイアンツのジョー・パニックに本塁打を打たれた。

 ESPNのスタッツ&インフォによると、過去100年間に、開幕から2試合とも1対0で連勝したチームは、1943年のシンシナティ・レッズしかなかった。調べてみると、この時はどちらも、延長戦でセントルイス・カーディナルスにサヨナラ勝ちを収めた。ちなみに、サヨナラ安打を打ったのも打たれたのも、それぞれ異なる選手だった。

 また、同じシーズンにカーショウとジャンセンの両投手からホームランを打ったのは、2013年のポール・ゴールドシュミット(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)に続き、パニックが2人目だ。ゴールドシュミットは5月8日の試合で、3打席目にカーショウ、4打席目にジャンセンの投球をスタンドへ運んだ。

 パニックはパワー・ヒッターではなく、本来はコンタクト・ヒッターだ。過去2年ともホームランは10本ずつしか打っておらず、3試合連続ホームランはキャリアを通して皆無。1試合2本も1度しかない。

 ただ、開幕3戦目に投げる前田健太は、注意が必要だろう。パニックは前田に対し、通算5試合で9打数4安打(2四球)、1本塁打とよく打っている。

 2年前に前田がメジャーリーグで初めて本塁打を打たれた相手は、他ならぬパニックだった。それ以外の4試合中3試合も、前田はパニックにヒットを許し、そこからホームインされている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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