大統領を睨んだMVPが、数日後に1億5100万ドルをゲット
ヒューストン・アストロズのホゼ・アルトゥーベが、5年1億5100万ドル(2020~24年)の延長契約に合意したという。MLB.comのブライアン・マクタガートが、3月16日に報じた。
昨年のワールドシリーズで優勝したアストロズは、3月12日にホワイトハウスを訪問した。その際、アルトゥーベはドナルド・トランプ大統領を睨むような表情をしていた。掲載したものより険しい顔の写真が出回り、話題を呼んだ。
もっとも、アルトゥーベに含むところがあったかどうかはわからない。アルトゥーベはツイッターにこんな写真をアップして「僕はトロフィーが嫌い」と綴った。
また、大統領を睨んだことが、大型契約につながったわけではない。アルトゥーベは4年続けて200安打以上、6年続けて30二塁打&30盗塁以上を記録しているだけでなく、直近2年はホームランを24本ずつ放った。過去4年に首位打者を3度、盗塁王を2度獲得し、昨シーズンはMVPを受賞した。現在の年齢は27歳。5年契約が満了する時点でも34歳だ。
アルトゥーベの新契約は、総額こそ史上30位に入らないが、年平均3020万ドルは5位に位置する。今オフに交わされた契約のなかでは、総額も年平均も最も高い。それぞれ、エリック・ホズマー(サンディエゴ・パドレス)の8年1億4400万ドル(年平均1800万ドル)とジェイク・アリエタ(フィラデルフィア・フィリーズ)の年平均2500万ドル(3年7500万ドル)を上回った。
ちなみに、年平均3000万ドル以上の契約は、アルトゥーベが史上6人目だ。他の5人のうち、デビッド・プライス(ボストン・レッドソックス)とクレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)は、今シーズン終了後にオプト・アウト(契約を破棄)する権利を持つ。プライスはその時点で33歳だが、カーショウは30歳だ。シーズンが終わるまでに、カーショウはドジャースから、再び年平均3000万ドル以上の契約を得るのではないだろうか。今シーズン終了後にFAとなるブライス・ハーパー(ワシントン・ナショナルズ)とマニー・マチャド(ボルティモア・オリオールズ)の2人も、どの球団と契約するにせよ、そこに加わりそうだ。