カーリングと野球のスコアボードは似ている。「そだねー」「でもねー」

左から、両角公佑、両角友佑、山口剛史 FEB 15, 2018(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 カーリングのスコアボードは、野球のそれとよく似ている。そう感じているのは、私一人ではないと思う。

筆者作成
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 上の4試合は、カーリングと野球のどちらなのか、このスコアボードだけでは判断できない。実際は、ピョンチャン五輪の予選ラウンドで行われた日本戦――男子(SC軽井沢クラブ)の3試合と女子(LS北見)の1試合――だが、延長10回に決着した野球の試合でも同じになり得る。どの試合も、対戦チームの一方が途中で負けを認める「コンシード」がなく、9エンドが終わった時点では同点だった。

 では、野球にも、この4試合とまったく同じスコアボードの試合が存在するのではないだろうか。昨シーズン、メジャーリーグではレギュラーシーズンとポストシーズンを合わせて、2468試合が行われた。このなかに、先ほど挙げたカーリング4試合のどれかとまったく同じスコアボードの試合があるのかを調べてみた。

 結論から先に言うと、皆無だった。「最終スコアが6対5あるいは5対4で10エンドに終了」に合致する「最終スコアが6対5あるいは5対4で延長10回に終了」は24試合を数えるが、その3分の2に当たる16試合は、両チームが揃って得点を挙げたイニングが存在した。これは、カーリングではあり得ない。一つのエンドに得点を挙げるのはどちらか1チームだ。残る8試合も、途中の得点過程は、カーリング4試合のいずれとも一致しなかった。

 やはり、完璧なシンクロとなるとそう簡単には見つからないし、そもそも、カーリングと野球には、似ている部分はあっても、違いが少ないわけではない(むしろ多い)。例えば、延長に入るまでは、それぞれ10エンドと9イニング。また、エンドはイニングのように表と裏に分かれておらず、先攻と後攻は、交互にストーンを投げる先手と後手を指す。

 とはいえ、カーリングと野球、それぞれの調査範囲を広げて対象の試合数を増やせば、まったく同じスコアボードの試合は見つかる気がする。少なくとも、猿がタイプライターを叩いてシェイクスピア作品を打ち出すよりは、可能性はかなり高いはずだ。