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大谷翔平の代理人が30球団に出した宿題。7つの設問をLAタイムズの記者が明らかに

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平 November 11, 2017(写真:つのだよしお/アフロ)

 大谷翔平の代理人を務めるネズ・バレロが、コミッショナー事務局を通して、30球団に質問を送った。最初に報じたAPによれば、設問は6つだが、どうやら7つあるらしい。

 ロサンゼルス・タイムズのビル・シェイキンが「ショウヘイ・オオタニがMLB球団に週末の宿題を与えた」と題した記事で、内容を明かしている。タイムズが文面を入手したという。

 それによると、設問は以下のとおりだ。

・ショウヘイの才能に対する評価。投手として、打者として

・選手の育成、メディカル、トレーニング、選手のパフォーマンスについての哲学と能力

・メジャーリーグ、マイナーリーグ、スプリング・トレーニングの施設

・ショウヘイを異文化に溶け込ませるための準備

・組織にショウヘイを組み込むための詳細な計画

・なぜ、その都市と球団がプレーするのに望ましいのか

・関連する市場の特性

 原文の雰囲気を残そうと、直訳に近い形にしたので(筆者の翻訳能力もあいまって)、わかりにくいところがあるかもしれないが、「詳細な計画」は起用法を訊ねていると思われる。

 これらに対し、球団は英語と日本語で回答することが求められているという(日本語の設問があったのかは不明)。

 すべての球団が応じるとは限らないが、それぞれの球団がどう答えるのか、興味をそそられる。大谷と契約できるかどうかは別にしても、回答からは球団の姿勢が垣間見えるかもしれない。特に、選手の育成については知りたいところだ。もっとも、そこにはプラス面だけが記されているはずなので、全面的に信用はできないが……。

 また、「プレーするのに望ましい」という点について、コロラド・ロッキーズはどうアピールするのだろう。本拠地のクアーズ・フィールドは「打者天国」だ。裏を返せば、投手にとっては「地獄」ということになる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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