田中将大が好投した地区シリーズ第3戦は、ジーターが伝説のプレーを演じた試合といくつも共通点があった
10月8日にア・リーグ地区シリーズ第3戦が行われ、ニューヨーク・ヤンキースは1対0でクリーブランド・インディアンズを下した。ポストシーズンにおいてヤンキースが1対0で勝利を収めたのは、2001年の地区シリーズ第3戦以来のことだ。
その他にも、この2試合にはいくつもの共通点があった。
どちらも最初の2試合を落とし、負ければシリーズ敗退という状況で第3戦を迎えた。ヤンキースの先発投手、マイク・ムシーナと田中将大は7イニングずつを投げた。唯一の得点は、いずれも6番打者のホルヘ・ポサーダとグレッグ・バードが本塁打で挙げた。
また、2001年はデレク・ジーターが「ザ・フリップ」を演じ、今年はアーロン・ジャッジが本塁打をもぎ捕った。遊撃を守っていたジーターが一塁線へ駆け込み、ライトからの送球を中継しなければ、一塁走者はホームインしていただろう(写真)。ジャッジほど長身でなければ、打球はスタンドに入っていた可能性が高い。ジャッジはジーターに続く「ヤンキースの顔」になりつつある。
なお、2001年のヤンキースはそこから3連勝した後、リーグ優勝決定シリーズも制し、ワールドシリーズへ進出した。第7戦にサヨナラ負けを喫したものの、ワールドチャンピオンまで2アウトに迫った。