記録更新は確実!? アストロズの1番打者が早くもシーズン4本目の先頭打者ホームラン
先頭打者ホームランのシーズン記録は、アルフォンソ・ソリアーノが持っている。ソリアーノは2003年に、先頭打者ホームランを13本放った。
今シーズン、その記録は大幅に塗り替えられるかもしれない。ヒューストン・アストロズのジョージ・スプリンガーが、とんでもない勢いで打ちまくっている。
開幕9試合でスプリンガーが打った5本塁打のうち、先頭打者ホームランは4本を占める。これまで、シーズン4本目の先頭打者ホームランは、1996年にブレイディ・アンダーソンが記録した17試合目が最も速く(14試合目から4試合連続)、ソリアーノが2003年に4本目を打ったのは40試合目だった。
実は、スプリンガーは昨シーズンも、8本の先頭打者ホームランを放っている。これは、イアン・キンズラー(デトロイト・タイガース)、ジーン・セグーラ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス/現シアトル・マリナーズ)と並び、チャーリー・ブラックモン(コロラド・ロッキーズ)の10本に次いで多かった。しかも、キンズラーら3人がシーズンを通して1番打者を務めたのに対し、スプリンガーは5月下旬まで2番を打っていた。
ただ、スプリンガーの通算70本塁打をイニング別に見ると、初回の20本が圧倒的に多いものの、2回から8回までもそれぞれ5本以上を打っていて、9回以降も4本を数える。今シーズンに打った先頭打者ホームラン以外の1本は、13回裏に叩き込んだサヨナラ本塁打だ。
初回だけではない。こう言うべきだろう。スプリンガーの打席は、最初から最後まで目を離せない――。
4月12日が終わった時点でシーズン5本塁打に達している選手は、スプリンガーの他には誰もいない。