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オバマ大統領がツイッターでカブスを応援。一方、ブルージェイズのファンが試みようとした手段は……

宇根夏樹ベースボール・ライター
バラク・オバマ大統領 April 5, 2010(写真:ロイター/アフロ)

ポストシーズンともなると、応援にもふだんより熱が入る。ディビジョン・シリーズ(地区シリーズ)でセントルイス・カーディナルスを下したシカゴ・カブスには、バラク・オバマ大統領がこうツイートした。

「おめでとうカブス-ホワイトソックスのファンでさえ君たちを応援しているよ!」

どうやら、本物らしい。このツイートについては、FOXスポーツやUSAトゥディをはじめ、いくつものメディアが報じている。

ただ、ツイートからもわかるように、オバマがいつも応援しているのはカブスではなく、同じシカゴに本拠を置くホワイトソックスだ。2010年にワシントンDCで行われた開幕戦の始球式では、ホームチームであるワシントン・ナショナルズのジャケットこそ着ていたものの、ホワイトソックスのキャップをかぶってボールを投げた(写真/対戦チームはフィラデルフィア・フィリーズ)。2012年6月にケビン・ユーキリスがボストン・レッドソックスからホワイトソックスへトレードされた直後には、ボストンの集会で「ユーキリスをくれてありがとう」と発言している。

今回のツイートは、勝ち馬に乗りたいということだろう。まあ、オバマに限らず、政治家とはこんなものか。

一方、トロント警察オペレーション・センターのツイートはもっとユニークだ。こちらは、YahooスポーツやFOXスポーツ、トロント・サンなどが報じている、

「警察に電話がありました。そうすれば今日の試合を観られるから、留置場に入れてほしいと男性が頼んできました」

この男性は、トロント・ブルージェイズとテキサス・レンジャーズが対戦するディビジョンシリーズの第5戦(最終戦)をテレビで観るため、捕まえてほしいと依頼したのだ。もちろん、ブルージェイズを応援したいからだろう。

オペレーション・センターは続けてこうツイートしている。

「更新-警察が現場に行きましたが、電話をしてきた人物は見つかりませんでした」

記事によれば、警察では勾留中にテレビを観ることはできないという。この男性はテレビを無料で観られる場所を探し当てて、ブルージェイズの勝利を祝えたのだろうか。

ちなみに、次期大統領候補の一人であるヒラリー・クリントンはカブスのファンだ。夫のビル・クリントン元大統領はカーディナルスを応援している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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