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大災害の検証もせずに国民の生命と安全を守るとは何だ

田中良紹ジャーナリスト

フーテン老人世直し録(81)

皐月某日

菅官房長官は23日の記者会見で、東京電力福島原子力発電所の吉田昌郎元所長(故人)の「上申書」を理由に、吉田氏の証言内容を公開しない方針を示した。この国には未曽有の大災害に見舞われた経験を基に、すべての情報を持ち寄りあらゆる角度から国家ぐるみで真摯に検証し、次に備える考えはないのだろうか。

吉田氏本人が第三者への非公開を望んだとは言え、事は国民の生命と安全に関わる重大な問題である。しかも証言内容はすでに一部が報道されている。公表しない理由が分からない。公表すると国民の利益を損ねる問題が存在するのだろうか。非公開を貫くならフーテンは安倍政権を国民の生命と安全を守らない政府と断じる。国民の生命と安全を守るためにという集団的自衛権の行使容認などチャンチャラおかしくなる。

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ジャーナリスト

1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。90年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■「田中塾@兎」のお知らせ 日時:4月28日(日)16時から17時半。場所:東京都大田区上池台1丁目のスナック「兎」(03-3727-2806)池上線長原駅から徒歩5分。会費:1500円。お申し込みはmaruyamase@securo-japan.com。

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