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新生Little Glee Monsterが一夜限りのセッションで見せた、進化したハーモニー

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
左からアサヒ、MAYU、miyou、かれん、ミカ、結海

第2章がスタート。新Little Glee Monsterが進化したハーモニーを披露

毎回一組のアーティストと、日本を代表する編曲家・ミュージシャン達が生演奏にこだわり、その日限りのアレンジでセッションする音楽番組『Sound Inn S』(BS-TBS)。上質なサウンドを追求し、そこから生まれる“熱”を届け続けている。3月18 日(土)放送回には、昨年新メンバーを迎えた新生Little Glee Monster(以下リトグリ)が登場。3人のアレンジャーとスーパーバンドと共に、最新曲からおなじみのナンバーまでをセッション。その進化したハーモニーを聴かせてくれる。

リトグリは昨年7月にメンバーの芹奈、manakaの2人が卒業したことを受け、新メンバー募集オーディション『M∞NSTER AUDITION』を開催。オーディションの過程はYouTubeでも公開され、注目を集めた。そして7000人を超える応募者の中からミカ、結海、miyouの3人が選ばれ、6人体制として新たなスタート切った。

これが生まれ変わったリトグリ。踊りながら歌う最新曲「WONDER LOVER」を、本間昭光がこの日限りのアレンジ

写真提供/BS-TBS(全て)
写真提供/BS-TBS(全て)

この日の一曲目のセッションは、3月22日に発売される現体制初のEP『Fanfare』から、リード曲「WONDER LOVER」(3月14日先行配信)を、本間昭光のアレンジで披露。踊りながら完璧にハモる、まさにNEWリトグリを象徴する一曲だ。振付けはかれんが担当し「ここまでガッツリ踊るのは初めて」という心地いいビートのダンスナンバーを、本間は華やかで強いストリングスで全体の推進力をさらに高め、「演奏が本当にカッコよくてノリノリで歌いました」(かれん)と語っているように、よりグルーヴィーなサウンドに仕上げた。本間は「歌の勢いが増していて、一緒にやらせていただいて本当に楽しい」と語っていた。全員がリードも取れてコーラスもできるのが、リトグリの強力な武器だが、新たなメンバーを迎えて、そこがさらにグレードアップしたと感じさせてくれるパフォーマンスだ。

笹路正徳のアレンジで“シン・好きだ。”が誕生

2曲目はライヴの定番曲「好きだ。」を、笹路正徳のアレンジで披露した。笹路は生まれ変わったリトグリに向け、誰もが知るこの曲のアレンジのコンセプトを「原曲の聴きどころは生かし、さらにアップデートした感を出したかった。テーマは“シン・好きだ。”」と語り、ゴージャスかつ切ないグルーヴを感じさせてくれるアレンジを作り上げていた。名手・山木秀夫のキレのあるドラムが、曲が持つ熱いポジティブさをより“立てる”。パート分けを一新したという歌とサウンドが交差し、「シン・好きだ。」が生まれた。

新生リトグリの始まりの歌「Join Us!」は、井上鑑がスペシャルアレンジ

ラストは新生リトグリの開幕を告げた「Join Us!」を井上鑑のアレンジで披露。変わり続けながら、リトグリらしくあり続けるんだという6人の意思表明が歌詞に込められたポップファンクナンバーだ。井上は「みんなで前へ進んでいこうという曲なので、メッセージをきちんと伝えるために、バンドも全員で力を合わせてとにかく楽しみながら演奏しました」と語っていたアレンジは、リズム隊が太いビートを生み、ストリングス、ホーンセクション、ギターなど全てのセクションの音が“生き生きと”重なり、ぶ厚い煌びやかなサウンドが生まれた。そこに6人の厚いハーモニーが重なり瑞々しい歌が完成した。「もっとここから進んでいくぞ!感があって、歌っていて楽しかった」(MAYU)と、6人は心からセッションを楽しみメッセージを届けた。

「新メンバー3人は希望の光。この6人だったら世界に羽ばたいていけると確信できた」(アサヒ)

番組ではグループを支えてきた初期メンバー3人の葛藤も赤裸々に語られている。2人が卒業し3人になった時は、一時は解散も考えたが前に進むことを決め、3人の才能=新メンバーに出会った。「3人は希望の光。この6人だったら世界に羽ばたいていけると確信できた」(アサヒ)と、進化するリトグリの未来を、6人が一番楽しみにしている。

Little Glee Monsterのパフォーマンスが楽しめる『Sound Inn S』(BS-TBS)は、3月18日(土)18時30分~からオンエアされ、さらに番組放送終了と同時に「Paravi」で未公開映像と共に独占配信される。

BS-TBS『Sound Inn S』オフィシャルサイト

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

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