闘病~奇跡の復活 デビュー48年のビリー・バンバン、最初で最後の!?自伝&ライヴDVDが話題

ビリー・バンバン 左・菅原進(弟)、孝(兄)

2014年、兄・孝が脳出血、弟・進が大腸がんに。その闘病~復活までを描いた初の自叙伝「さよなら涙 リハビリ・バンバン」

今年デビュー48年を迎えた兄弟デュオ、ビリー・バンバン。2014年に兄・菅原孝が脳出血で倒れ、また弟・進も大腸がんと診断され、手術を受けるという大病を患い、予定されていた45周年記念コンサートが延期になり、今年3月25日に『3年越しの45th Anniversary-“兄”と“弟”の復活祭-』と題し、EX THEATER ROPPONGIでライヴを行い、完全復活。大きな話題になったが、その模様を収めた、ビリー・バンバンとしては初のDVD『Billy BanBan 3年越しの45th Anniversary~“兄”と“弟”の復活祭~』(BSフジ)が7月26日に発売、また9月2日は自叙伝「さよなら涙 リハビリ・バンバン」(秀和システム刊)が発売され、それを記念したライヴが3日、東京・イオンスタイル碑文谷店で行われた。

ライヴではデビュー曲「白いブランコ」や、「さよならをするために」、「また君に恋している」の代表曲と、新曲「さよなら涙」を披露し、病気のことなど一切感じさせない、変わらないその美しいハーモニーに、集まったファンは聴き入っていた。

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進は「今年の3月25日にEX THEATER ROPPONGIでライヴをやりました。僕たちは色々なことを経験して、乗り越えて今、やっと復活して歌う事ができる。そうしたら周りの方々から「何かひとつ作ってみようよ」と提案され、この本ができました。ほとんどお兄さんがリハビリを頑張っている姿、僕は、ほんの少しです」と笑わせ、兄・孝は「でも、涙なしには読めない本じゃないですよ。楽しく、ポジティブになる」とアピールしていた。

”3年遅れ”の45周年記念ライヴで大ケンカ!? そのライヴ&舞台裏を収録したDVD『3年越しの45th Anniversary-“兄”と“弟”の復活祭-』

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3月25日の“復活ライヴ”について兄・孝は当初反対し「本当にやりたくなかった。50年でいいものをやればいいと思っていた。今やる事ないと言ったら弟とケンカになって、それを盗み撮りされてDVDに収録されています(笑)」、それに対して弟・進は「元気になって歌えるようになったんだから、別に50周年じゃなくてもいいじゃないですか。あと2年待てる!? また何かあるかもしれないよ」と返し、絶妙のコンビネーションで客席を笑わせていた。

実はこの兄弟ケンカの現場に、筆者は居合わせていた。ライヴの意気込みを聞こうと取材に行き、通された部屋でしばらく待っていると、兄弟と、関係者も巻き込んでのケンカが始まった。見てはいけないものを見てしまったと思いつつ、二人ともすごい剣幕で、逆にこれだけ元気ならライヴも大丈夫だろうと思った記憶がある。「本当にDVDに収録されているケンカのシーンは面白い(笑)歌っているシーンは、もっといいけど(笑)」(進)。

「神様に与えてもらった力で、今またいいコンサートができる」(孝)

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軽妙なトークと歌でファンを喜ばせている二人だが、以前のインタビューで兄・孝は「世の中に役立っている仕事かと言われたらわからないけど、お客さんに「コンサートに来てよかった」と思ってもらえなければ、自分達の存在意義がないのと同じだと思っています」と語っていて、ファンに支えられ、ファンを想う事で病魔に打ち勝ち、リハビリを頑張る事ができると実感している。だから自分達が元気な姿を見せる事で、病気や、その後遺症で悩んでいる人たちをなんとか勇気づけたいと、再びステージに立ち、歌い、本も出し、言葉でも鼓舞する。「同じ病気(脳出血)をした人の中には、話せなくなる方もいるそうです。僕は神様から話す事、歌う事を許された。その代わりに体の運動機能は落ちた。でもお客さんに十分伝えることはできる。だから神様に与えてもらった力で、いいコンサートができます」(孝)と力強く語った。

「復活できた事は奇跡。一曲一曲本当に大切に歌うようになった」(進)

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弟・進は「復活できた事は、本当に奇跡だと思っています。お兄さんも僕も今日ここにいない可能性もあった。これから先の事を考えると、あと何年できるかなぁと不安になりますが、2人とも元気になりました。そして一曲一曲大切に歌うようになった。今だから歌えるという歌もあります」と不安を抱えながらも、歌える事の喜びをかみしめている。

「ビリーバンバンとしては、DVDも本も最初で最後だから、今買っておかないと損ですよ(笑)」――兄・孝は元気だからこそ言えるメッセージで、最後までファンを笑わせていた。

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