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中西悠綺、中華圏SNSの総フォロワー数60万人の期待の女優が明かす「意外と欲張り」な一面

田辺ユウキ芸能ライター
テレサ・テンの名曲を中国語でカバーした、中西悠綺/写真:筆者撮影

中華圏のSNSで60万人のフォロワー数を誇り、女優として国際的な活動を目指している中西悠綺。

日本映画『TSUSHIMA』、中国映画『ワンダフル旅行社』(ともに2024年公開予定)などに出演するほか、2021年には『週刊ヤングジャンプ』(集英社)主催の「ギャルコン2021」でグランプリを獲得。2023年12月からは、元モーニング娘。の高橋愛率いるダンス&ボーカルグループのGOKI-GENs(ゴキゲンズ)にも加入するなど、その表現の場は多岐にわたっている。

テレサ・テンの名曲を中国語カバー「ちょっと吐息も入れてみたり」

写真:筆者撮影
写真:筆者撮影

そんな中西悠綺が、Timeless Treasures feat.中西悠綺名義でテレサ・テンの名曲「時の流れに身をまかせ」(1986年)、「つぐない」(1971年)を中国語でカバーし、4月17日に配信リリースする。

企画の始まりは、13歳から18歳までアイドルグループの一員として活動していた時期に出会った音楽プロデューサー、ハマモトヒロユキからの依頼。中西悠綺は中国語が堪能とあって、ハマモトヒロユキの目に止まった。

「『時の流れに身をまかせ』は母親もカラオケでよく歌っていて、私も大好きな楽曲でした。そんな名曲を歌わせていただけるなんて、と感激しました。そして『敬意を持って歌わせていただこう』とお話をお受けしました」

これまで自身が携わってきた歌唱曲は、ポップな曲調や内容が多かった。「時の流れに身をまかせ」、「つぐない」のような大人の雰囲気をまとったものは初めて。「大人っぽい深い感情を出すために歌い方を今までと変えて、ちょっと吐息も入れてみたり。声も意識的に低く出すようにしました」と工夫を重ねたほか、「中国語は四声(音程の上げ、下げのこと)から成り立っているのですが、メロディにのせるとその四声が分かりづらくなるんです。だから言葉としてちゃんと通じるかどうか、歌うときの発音を中国の友人に教えてもらいながら取り組みました」と発音にも気を配ったという。

韓国ドラマの影響で、韓国語の聞き取りもできるように

アイドルグループを卒業後、中国語を習得するために台湾へ語学留学した中西悠綺。さらに演劇の勉強で北京の大学へ通い、カンフーなどのアクションをマスターしようと香港にも渡った。

北京在住時は、女優としてチャンスをつかむために中国語のプロフィールを自分で制作。中国映画を多数鑑賞し、エンドロールに載っている映像制作会社を書き出して、片っ端からアプローチもしたのだという。日常生活面でも「当然のことですが、中国語で水道代、電気代の支払いを済ませなきゃいけない。最初はちゃんと喋れなかったので『どうやったらいいんだろう』って」と苦戦。それでも「毎日、中国語の教科書と向き合い、日本人の友だちも作らずに中国語だけを喋る日々を送りました。そうしたら3か月くらいで中国語も習得できて、日常生活もきちっと送れるようになったんです」と、自分で自分を追い込んだのだという。

中国語だけではなく英語も話せ、現在は韓国語も「韓国ドラマをたくさん見ているので」と聞き取りはできるようになったそう。「語学が好きでいろんな国の人とコミュニケーションを取るのが好きなんです。中国語の勉強経験から、語学の習得の仕方がちょっとだけ分かって」と語学への興味が膨らんでいる。

一方「アクションもそうなのですが、自分の能力が生かせるお仕事と出会える機会がまだまだ少ないので、もっと頑張らないと」と抱えている課題についても話してくれた。

夢は「自分の主演映画で、主題歌も自分」

写真:筆者撮影
写真:筆者撮影

「なにかを表現することが大好き」と語る中西悠綺。「テレサ・テンさんの楽曲を中国語でカバーさせていただけることもそうですが、自分が思ってもみなかったミラクルがたくさん起きる人生。私のさまざまなミラクルを見てもらって、元気になったり、笑顔になったりする方を作っていきたい」と意気込む。

夢は「自分が主演をつとめる映画で、主題歌も自分が歌うこと」。中西悠綺は「おとなしそうに見られるんですけど、意外と欲張りなんです」と笑う。

そして「SNSでも、中華圏の方たちから応援のメッセージをたくさんいただけて。これからも国境を越えて、自分ができることをどん欲にやっていきたいです」と、今後の道についてあらためて口にしてくれた。

「時の流れに身をまかせ」「つぐない」の配信リリースの情報は中西悠綺のSNSで告知されるほか、4月18日には文化放送(東京)の1階にあるサテライトプラスで単独ライブも実施され、両曲が披露される予定だ。

芸能ライター

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。お笑い、テレビ、映像、音楽、アイドル、書籍などについて独自視点で取材&考察の記事を書いています。主な執筆メディアは、Yahoo!ニュース、Lmaga.jp、Real Sound、Surfvote、SPICE、ぴあ関西版、サイゾー、gooランキング、文春オンライン、週刊新潮、週刊女性PRIME、ほか。ご依頼は yuuking_3@yahoo.co.jp

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