「考えられん負け方」と元騎手も敗因に挙げた「粗品の呪い」

毎週のように聞こえてくる「ボケェイ!」の怒声。

競馬でもっとも注目度が高いG1競争が開催される日曜日。そのレース後に必ずと言って良いほど、SNSのトレンドに入る「粗品の呪い」というワード。

お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が本命に挙げる競争馬の着外(馬券対象外)が多いことから、「粗品の呪い」と呼ばれているその競馬予想。「ボケェイ!」は、予想が外れた際に粗品のYouTubeチャンネルなどで発せられる彼のお決まりの台詞である。

低人気の馬ばかりを買い続けての結果であれば外れるのもまだ分かるが、粗品の場合は実力が高く評価される人気上位馬を本命に指名することも少なくない。2022年のG1でも、粗品が推した馬が苦戦。本命のなかには、スタート直後につまづくアクシデントに見舞われた馬も。そういった出来事が「粗品の呪い」に信ぴょう性を持たせている。

5月29日『日本ダービー(G1)』では、粗品が本命にした1番人気・ダノンベルーガが4着に。5月15日『ヴィクトリアマイル(G1)』では1番人気・レイパパレが、前述したスタート時の不利も影響したのか12着。4月3日『大阪杯(G1)』にいたっては、2021年度のJRA年度代表馬・エフフォーリアが断然1番人気ながらキャリア初の掲示板外(9着)へと吹き飛んだ。

元騎手の安藤勝己はTwitterで「粗品の呪い」がまんざらでもないことを指摘。『ヴィクトリアマイル』の際、カンテレの岡安譲アナウンサーの「レイパパレの敗因はやはり…」という投稿に引用ツイートする形で「それしかないでしょ」「ちょっと考えられん負け方」と「呪い」の効力について触れた。『日本ダービー』時には、ダノンベルーガの敗戦について「ネタを超えとるジンクスも背負わされた」と安藤の口ぶりに神妙さが増していた。

しかし粗品は、3月13日『金鯱賞(G2)』では3連単を見事的中。また『オークス(G1)』でも、1番人気で挑んだ前走での敗戦で人気を落としていたナミュールを本命に。結果的に3着に食い込んだことから、狙いどころは絶妙だったと言える。

シャンプーハット・恋さんは4年9か月にわたって236連敗

芸能界にはかつて、そんな粗品を超える「呪い」が存在していた。

お笑いコンビ・シャンプーハットの恋さんは、競馬予想で驚がくの236連敗を記録。競馬情報番組『うまんちゅ』(カンテレ)でレギュラーをつとめるなどお笑い界きっての「競馬好き」だが、2014年11月8日『みやこステークス(G3)』の的中以降、4年9か月にわたって予想を外しまくった。恋さんが、人気が低い馬を軸にして高配当を狙う穴党であることが大型連敗の要因のひとつと考えられる。

そんな彼にはいつしか「デビル」との異名が付いた。調教師や騎手たちも「本命にしないで」と恋さんにお願いするなどキャラが定着。連敗ストップ時には「ひとつのキャラを失ったことが非常に悲しい」と、馬券的中で54万2千円を手にしながらも複雑な心境を語った。

ちなみに相方・てつじは2008年『桜花賞(G1)』で3連単約700万円の高額配当を的中させ、ほかにも2007年『皐月賞(G1)』で約162万円、2014年『有馬記念(G1)』で約35万円をゲットするほどの馬券名人である。

小嶋陽菜は2度の23連敗、東原亜希の予想には関係者が戦々恐々

AKB48在籍時から「馬好きアイドル」として『うまズキッ!』(フジテレビ系)などに出演していた小嶋陽菜は「3連単5頭ボックスならだいたい当たる」を合言葉に、万馬券を何度も的中させてきた。その一方で、2013年と2018年には23連敗を喫したことも。「競馬の女神」と崇められていたが、2度目の大型連敗時には女神陥落の危機を迎えた。

ほかにも東原亜希は、番組『うまなで〜UMA to NADESHIKO〜』(フジテレビ系)内の競馬予想で最大連敗を38まで伸ばした。「本命キラー」と言われ、武豊騎手も「本命を打たないでほしい」と苦笑いしていたほど。当時、彼女のブログは登場した人たちが不運に見舞われることから「デスブログ」と揶揄されていたが、それにちなんで東原が番組内で使用していた競馬ノートも「デスノート」と名付けられていたことを、自身で明かしている。

また競輪予想では、グラビアアイドルの林ゆめが競輪チャンネル『Win Ticket ミッドナイト競輪』(Abema)内での予想で2019年に25連敗、21連敗と同年に2度の大型連敗を経験。視聴者から「絶望的にセンスがない」と辛口なコメントが書かれたが、「本当にセンスないですよね。逆に私の予想を見て、あえて違う車券を買って当たっている人もいるかもしれない。だから逆にセンスいいかもしれない」と開き直って笑わせた。

粗品は3月13日の『金鯱賞』での馬券的中まで「30連敗以上している」と語っていたが、こうやって見てみるとシャンプーハットの恋さんの連敗記録が抜きん出ている。もはやアンタッチャブルレコードである。

粗品が今後、この「大記録」に迫ることはあるのだろうか。とにもかくにも、馬券を外すことが話題になるところが彼の現在の人気をものがたっている。