公立中学校で20年生徒指導主事等を担当(途中、小学校兼務)。市教委指導主事を経て2012年より現職。生徒指導を専門とし、ネット問題、いじめ、不登校等、「困っている子ども」への対応方法について研究している。文部科学省、総務省等で、子どもとネット問題等についての委員を歴任している。2013年ウィーン大学客員研究員。教育学博士。
記事一覧
- 【訂正版】高校生46%が1日5時間以上,0歳児12%がネット利用 内閣府青少年インターネット調査公表
内閣府が2021年度「青少年インターネット利用環境実態調査」結果を公表しました。コロナ禍の情勢を反映し,子どもたちの深刻な状況がわかります。私たちの社会は対応策を早急に考える必要があります。
- 愛知県弥富市,中3刺殺事件が訴えていること(元中学校教員の視点から)
愛知県弥富市で中学生が同じ学年の生徒に刺殺されました。加害者は「いじめられていた」とも報じられています。この事件をどう捉えるべきか,現時点の考えを自戒を込めて記載しました。
- 【続】町田市の悲しい事件。試されているのは私たち大人です。
町田市での悲しい事件はまだ全貌があきらかになっていません。現段階でわかっていることから「いじめ」「端末の問題」に絞って考えました。
- 「死んでしまいたい」子へ大人ができること -町田市の小学生自殺で今,強く思うこと
町田市で小学生が学校配布の情報端末での書き込みをきっかけに自死したと報道されています。同じ時代を生きる大人として,ある大学生の言葉から考えてみました。
- 町田市の悲しい事件。試されているのは私たち大人です。
町田で悲しい事件が起きてしまいました。詳しいことはまだわかっていませんが,学校配布の情報端末での書き込みがきっかけで起きてしまった事件のようです。私たちが考える方向性を書ける範囲で書きました。
- 【速報】コロナ禍で子どものネット依存加速(コロナ前後の2万人調査から)
大阪での約2万人のインターネット依存調査(小4~高3、2019年と2020年の比較)です。コロナ禍で子どもたちのネット使用が深刻になっていることがわかりました。
- コロナ禍?子どものストレス、熊本地震直後より危険な状態? 緊急アンケートからの警鐘(特に女子が課題)
緊急ストレスアンケートの結果です。関西の小4~中3、約600人に緊急アンケートを実施しました。熊本震災直後と同じものを分析中ですが、平静を装っている子どもたちのストレスは驚くほど高いです。
- 6月1日 登校を迷っている君と保護者へ「まずは心を休ませて」~元教員から
9/1は18歳以下の自殺が一番多いです。今、「学校にいけない」と身動き取れない人は多く、私にもたくさん相談があります。中学校で長く生徒指導をした経験から精一杯書きました。ゆっくり休むことも勇気です。
- 「人が死なないと世の中は変わらないんですか?」 …木村花さんのご冥福を祈ります。
プロレスラーの木村花さんがSNSでの誹謗中傷がきっかけで亡くなられたと報道されています。政治の世界は、法規制含めて急ピッチで対応していますが、私たち一人ひとりの心の持ちようが大切です。
- 「リモートパパ活」急増? コロナ禍で社会のネット化に潜む危険
「リモートパパ活」が流行のきざし。「パパ活」は、若い女性が中高年男性と食事や買い物し対価を得ること。そのリモート版。コロナ禍の今、社会全体のICT化が必須ですが、こういう面への目配せも重要です。
- コロナに負けるな、日本の子どもたち2 「ネット休んでやってみた」コロナ禍で奮闘する学生たちの挑戦
コロナ感染予防で、大人も子供もネット漬けです。そんな人たちにネット以外の楽しさを思い出してもらうと、学生たちが「ネット休んでやってみた」コンクールを開催します。
- コロナに負けるな、日本の子どもたち1 SNS?動画?ゲーム? 高校生に聞いてみました
新型コロナ感染症対策のため、子どもたちが家にいて、多くがネットに夢中です。大人としては「依存症にならないか」「他の事をしてほしい」等、不安ですが、なかなか難しいです。子どもたちの声から考えました。
- ネットに夢中な夏を過ごした君と保護者へ ~新学期、素敵なスタートを切るために~
夏休みが終わります。小中高校生がとても不安定になってしまう時期ですが、こういうときこそ、ゆっくりと自分を振り返ってみましょう。今回は、ネットに夢中な夏を過ごした皆さんに向けて書いてみました。
- 携帯電話持ち込みは世界的課題 大阪がガイドライン発表「1年かけてルールや方針」解禁急がぬ方針へ変更
大阪府が携帯電話持ち込みのガイドラインを正式発表。「校内では電源を切る」等を除き、ほぼ素案踏襲ですが、「平成31年度中にはルールや方針」を定めるとし、4月から一部解除」から大きな方針変更です。
- 小中学校での個人所有ICT端末使用「反対」教委関係者94% 携帯持込、子どもの未来のため冷静な議論を
近々、大阪府が携帯電話持込ガイドラインを示します。2016年文科相委託調査では教委関係者の約94%が小中での個人ICT端末使用反対です。なし崩し的な解禁はリスク大、子どもの未来のために準備が必要です。
- 小中携帯電話持ち込み「原則禁止」を国が見直しへ 私が「時期尚早」と考える理由
大阪の携帯電話見直しのガイドライン素案発表に続き、文部科学大臣も「見直し」発言をしました。しかし私は時期尚早と考えています。その理由を書いてみました。
- 大阪の公立小中の携帯持込が「一部解除」 学校、保護者は混乱 保管や歩きスマホなど問題点は?
大阪府教育庁が「小中学校における携帯電話の取扱いに関するガイドライン(素案)」を発表しました。市町村教育委員会に正式通知は3月下旬ですが、このままでは大混乱しそうです。ポイントと課題を書いてみます。
- 4月から小中学校へ携帯電話持ち込み可 大阪は大丈夫か?
大阪府が来年の4月から、小中学校への携帯電話の持ち込みを許可する方向だと発表しました。子どもたちへの影響が非常に大きい問題ですので、元中学校教員として、現段階での心配ごとを書いてみました。
- 座間の事件に模倣犯。女子高生5人に聞きました。なぜネットに「死にたい」? 見えなくなった若者の悩み。
「死にたい」とツイッターに書いた若者が狙われ、9人が死亡したと報道されています。女子高校生に集まってもらって、彼女たちがこの事件をどう見たか、話してもらいました。
- 9月1日 登校を迷っている君と保護者へ「まずは心を休ませて」~元教員の視点
9月1日は18歳以下の自殺が一番多いです。「学校にいけない」と身動き取れないのかもしれません。中学校で長く生徒指導をした経験から精一杯書きました。一生懸命な保護者が追い詰めた悲しいケースも多いです。
- ネットでの告白 中学女子60%がOK? 神戸市の中学生が独自に調査
「好きな人にネットで告白はOK?」 神戸市の中学生が市全域で行ったネット等の意識調査(6700人対象)で、中学女子は成人女子の5倍が「告白OK」と回答。大人と子どもの違いが鮮明にあらわれました。
- 小学生の暴力行為1万件超 ~子どもの問題、保護者の問題、学校の問題~
9月16日、文部科学省は問題行動調査結果を公表した。その中で目を引いたのが小学生の暴力行為が1万件を超え、過去最高を記録したことだ。いろいろな意味でこれまでの指導が限界が来ているということだろう。
- スマホのルールを考える1 刈谷市「夜9時まで」の賛否
各自治体で、スマホのルールづくりが始まっています。まずは、最初に社会的に大きな注目を集めた、愛知県刈谷市の学校とPTAが「携帯・スマホは夜9時まで」について、子どもたちの反応を含めて考えます。
- 「夜9時以降ケータイ・スマホ禁止!」刈谷市学校の保護者への要請の意味と課題
刈谷市の学校から「夜9時以降の携帯電話使用禁止」「フィルタリングの設定」のなどの提案を各家庭に行う。市教委、学校、PTAなどが発案し、各校から保護者に要請される。その意味と課題を考える。
- スマートフォン経年調査(1)子どものスマホ率急増、小6男児は1年で12倍に
筆者の研究室等が行っている寝屋川市でのスマホ経年調査で、その急速な増加がわかりました。その一部を紹介します。同調圧力の強い子どもたちにとって、スマホを持たないことはつらい状況になってきました。