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【速報】黒川前検事長、不起訴。理由は「賭けマージャンのレートが低かった?」

木曽崇国際カジノ研究所・所長
(写真:アフロ)

以下、NHKが報じております。

東京高検の黒川前検事長と新聞記者ら 起訴猶予に 東京地検

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200710/k10012508641000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

緊急事態宣言の中、賭けマージャンをしていた問題で刑事告発されていた東京高等検察庁の黒川弘務前検事長と新聞記者らについて東京地方検察庁はきょう、いずれも起訴猶予にしました。東京地検は賭けマージャンのレートが低かったことなどを考慮したものとみられます。

どんな取材をもとにその様な報道を行っているのか判らないですが、NHKはこの起訴猶予処分を「賭けマージャンのレートが低かったことなどを考慮したもの」と報じているわけですが、これ大丈夫なのでしょうか。

私も散々揶揄してきた法務省によって「もちろん許されるものではないが、社会の実情を見たところ必ずしも高額とは言えない」と説明された「テンピン黒川基準」でありますが、あれはあくまで人事院の定める「懲戒処分の指針」上の懲戒にあたっての判断であり、賭博を禁じた刑法上の判断ではないというのが法務省から繰り返し発されていた「逃げ口上」でありました。しかしもし今回、黒川氏の起訴猶予が「賭けマージャンのレートが低かったことなどを考慮した」結果行われたものとするのならば、刑法上の罪の起訴相当性の判断を示すものとなり、今後の我が国における賭博事犯に大きな影響を与えるものとなります。

本当に「賭けマージャンのレートが低かったこと」が考慮された結果なのだとすれば、私も今後はそれを前提に言動を行う所存でありますが、まずもってNHKさんには本報道の真偽について改めてご確認を頂けましたら幸いです。

国際カジノ研究所・所長

日本で数少ないカジノの専門研究者。ネバダ大学ラスベガス校ホテル経営学部卒(カジノ経営学専攻)。米国大手カジノ事業者グループでの内部監査職を経て、帰国。2004年、エンタテインメントビジネス総合研究所へ入社し、翌2005年には早稲田大学アミューズメント総合研究所へ一部出向。2011年に国際カジノ研究所を設立し、所長へ就任。9月26日に新刊「日本版カジノのすべて」を発売。

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