ルメール騎手「アーモンドアイとの子供は多分、また世界一に」イクイノックス引退式 #専門家のまとめ
16日夕方、中山競馬場でイクイノックスが多くのファンに見守られながら引退式を終えた。
シルクレーシングの米本昌史代表(写真右から3番目)は「あっという間にこの日がきてしまった」と感慨深げ。「順調にいけば4年後に子供たちが出てくるのですが、楽しみしかないです」と次世代への抱負を語った。
管理調教師だった木村哲也師(写真左から1番目)は「夢中でやってきた凝縮された2年間でした」と感慨深そうに話した。
主戦のルメール騎手(写真左から3番目)はイクイノックスのパフォーマンスの素晴らしさを改めて強調した。
「ジャパンカップのときにレースが終わってからのファンの反応に感動した。イクイノックスのパフォーマンスは凄かった。信じられないパフォーマンスだと思った。イクイノックスの走り方、パフォーマンスは忘れられない。」
そして、子供とともに世界ナンバーワンを目指したいか?の問いに
「アーモンドアイとイクイノックスの子供は多分、また世界一になります」と話した。
▼イクイノックスの引退式の様子。ジャパンカップ優勝時の馬服を着たイクイノックスが別れを惜しむ多くのファンの前を周回した。
■【ライブ配信】イクイノックス引退式 | JRA公式
▼イクイノックスはJC優勝で総獲得賞金は22億円超となり、アーモンドアイを上回って歴代1位となった
▼イクイノックスは11月30日、引退・種牡馬入りが発表された。初年度の種付料は2000万円に決まり、既に満口となっている。
木村哲也厩舎の阿部孝紀助手(写真左から2番目)はイクイノックスの走り方について「他の馬とは違う首の上下の使い方をしていた」と評した。
「ちょっと寂しい気持ちはあるが、次のステップに向けて頑張って欲しいと思います。」
楠友廣厩務員(写真右から2番目)はイクイノックスの性格について「基本的にとてもおとなしくて穏やかな馬。寂しがりやですごく繊細な部分とたくましい部分を兼ね備えた馬」と話した。
「本当にお疲れさまと、ありがとうを伝えたいです。」
イクイノックスはノーザンファームの木實谷雄太氏(写真右から1番目)によれば、引退式当日まで福島県にあるノーザンファーム天栄で過ごしていたという。
「多くのファンの方々、日本だけでなく世界中の方々にたくさんの感動を与えてくれた。入場時にはお子様から『イクイノックスありがとう』と声もかけていただいた。そういった馬に携われることが出来て誇りに思っています。」
そして、「牧場(ノーザンファーム)の理念である"馬を通して世界中の人々に感動を与える"というのをイクイノックスは一番に表現してくれた。その子供たちでまた多くの方々に感動を与え、その血統を後世に伝えていきたい。」と話した。
イクイノックスは来春から北海道の社台スタリオンステーションで種牡馬になる。ルメール騎手が言葉にした「アーモンドアイとイクイノックスの仔」が見られるのは夢ではないはずだ。