Yahoo!ニュース

イクイノックス引退 ルメール騎手の贈る言葉と記者会見映像、そしてラストランの様子 #専門家のまとめ

花岡貴子ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家
ジャパンカップ優勝後、感涙のルメール騎手とイクイノックス(撮影:青山一俊)

 30日、イクイノックスを所有するシルクレーシングの米本代表より同馬の引退、種牡馬入りが発表された。

 イクイノックスは先日のジャパンカップの後に疲労があり、万全の状態で有馬記念(GI,12月24日)へ向かうのが難しいと判断された中、引退が決まった。

 米本代表はイクイノックスと過ごした日々を振り返った。

キタサンブラックの初年度産駒が6頭いたが、当時はキタサンブラック産駒はまだ実績がなく、「どうなのかな」(米本代表)とと評価を定められなかったが、「牧場からは『バランスのいい馬です』と言われました」と良い感触を得たそうだ。

  今回、引退を決定するにあたり米本代表が決断する大きなポイントは2つあったという。

 ひとつは「(種牡馬としての)相応の評価を頂けているということ」。もうひとつは、「夏を越えて本当に素晴らしいレース(天皇賞(秋)、ジャパンカップ)を見せてもらって、あれ以上のものというのが来年あるの”かも”しれませんけれども、木村先生とも話しているんですけれども『あれ以上のものがあるんだろうか?』と(笑)。少しファン目線になってしまうかもしれないですれども」と話した。

▼パートナーのクリストフ・ルメール騎手はXで「君はトップパートナーに上り詰めた。退職は当然だ。ありがとう」と愛馬を労った。

▼「最後の表彰式で物おじしないメンタルが印象に残った。種牡馬としては期待しかない」(米本代表)

【緊急会見】イクイノックスが電撃引退&種牡馬入り シルクレーシング米本昌史代表「種牡馬として素晴らしい評価を頂いた」 / 東スポレースチャンネル

▼30日、繋養先の社台スタリオンステーションの2024年度種牡馬の一覧表の中にイクイノックスの名前が加わった。

▼ラストランのジャパンカップの走りとジョッキーカメラ映像。総獲得賞金は22億円超でアーモンドアイを上回り歴代1位になった。

 引退式は実施の意向だが、まだ詳細は決まっていないとのこと。おそらく年内に実施されるだろうが、当日の入場券はプラチナチケットになるだろう。

ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家

競馬の主役は競走馬ですが、彼らは言葉を話せない。だからこそ、競走馬の知られぬ努力、ふと見せる優しさ、そして並外れた心身の強靭さなどの素晴らしさを伝えてたいです。ディープインパクト、ブエナビスタ、アグネスタキオン等数々の名馬に密着。栗東・美浦トレセン、海外等にいます。競艇・オートレースも含めた執筆歴:Number/夕刊フジ/週刊競馬ブック等。ライターの前職は汎用機SEだった縁で「Evernoteを使いこなす」等IT単行本を執筆。創作はドラマ脚本「史上最悪のデート(NTV)」、漫画原作「おっぱいジョッキー(PN:チャーリー☆正)」等も書くマルチライター。グッズのデザインやプロデュースもしてます。

花岡貴子の最近の記事