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1軍ローテ再編のソフトバンク。板東、高橋礼、森……昇格候補たちがファームで続々好投

田尻耕太郎スポーツライター
左から板東湧梧、高橋礼、森唯斗

 8月5日、ウエスタン・リーグ公式戦で福岡ソフトバンクホークスはタマホームスタジアム筑後で広島東洋カープと対戦した。

【8月5日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 2,505人】

広島     `000000010 1

ソフトバンク `00012013× 7

<バッテリー>

【C】●コルニエル(3勝2敗)、塹江、薮田――持丸、高木

【H】高橋礼、○板東(2勝1敗)――渡邉陸

<本塁打>

【H】生海6号

<スタメン>

【C】7宇草 8中村貴 3木下 D林 9田村 6二俣 4曽根 2持丸 5韮澤

【H】8笹川 6ガルビス Dデスパイネ 9生海 7上林 3野村大 5井上 2渡邉陸 4仲田

勝ち投手になった板東
勝ち投手になった板東

<得点経過>

4回裏【H】井上適時打(H1-0C)

5回裏【H】生海、上林の適時打(H3-0C)

7回裏【H】生海が右越えソロ(H4-0C)

8回表【C】持丸の内野ゴロの間に1点返す(H4-1C)

8回裏【H】渡邉陸のライト線適時二塁打、西尾の右越え2点適時三塁打でダメ押し(H7-1C)

<トピックス>

・生海はライトで出場

・井上は3軍から2軍昇格して2試合目。2軍公式戦では6月28日以来の安打と打点

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5週連続で6連戦。2軍からローテ定着をつかむのは?

 ソフトバンク1軍は8月8日から5週連続で6連戦に臨む日程となる。

 その中で4日の日本ハム戦(エスコン)に先発し3回7安打3失点で降板した東浜巨が、5日に出場選手登録を抹消されており、試合のなかった木曜日も含めて少なくとも2人の先発投手が必要となる。

 そのうちの1枠は和田毅が任される見込み。

 残るもう1つのイスはファーム戦で投げた投手の中から昇格させることが濃厚だ。また、6日の日本ハム戦(エスコン)に先発するスチュワートJr.を“投げ抹消”とする場合には、さらにもう1つローテ枠を埋める必要がある。

森は防御率1点台

好調を維持する森
好調を維持する森

 2軍のウエスタン・リーグでは4日の広島戦(タマスタ筑後)に森唯斗が先発し8回93球、7安打、4三振、無四球で1失点と持ち味を発揮した。1軍マウンドからは2か月離れているが、ファームでは8試合登板で防御率1.66と安定感を見せている。

 5日の同戦では高橋礼が3回37球、2安打、2三振、無四球で無失点と先発で好投し、2番手で板東湧梧が6回67球、2安打、4三振、1四球で1失点と危なげないリレーを見せた。

 小久保裕紀2軍監督も5日の試合後には「板東は1軍のローテで投げていたわけだし、これくらい投げられるでしょ。高橋礼もランナーたまって、三塁に行っても粘り強く点を与えないという姿をずっと継続できている」と評価した。

5戦連続無失点の高橋礼

高橋礼
高橋礼

 特に高橋礼は7月7日からファームながら5先発連続、計27回1/3を無失点に抑え続けている。自身も「調子の良し悪しがあってもランナーを出してからギアを上げられているし、自分の抑える形に持っていけている」と手応えを口にした。

 6日の2軍戦にはガンケルが先発する。「ピシッといけば候補に入ってくるかも」と小久保2軍監督。

ガンケルも候補か

 1軍は7月以降苦しい戦いが多くなっているが、チームの最大の強みである選手層の厚さを生かして再び浮上していく構えだ。

(※写真はすべて筆者撮影)

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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