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前ソフトバンクの秋吉亮、新チーム「千葉県民球団」入り!「最高のパフォーマンスで盛り上げたい」

田尻耕太郎スポーツライター
2017年WBC出場時の秋吉(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 昨年末に「来季は選手兼投手コーチで独立リーグに復帰させていただく事になりました」と球団名を明かさずに自身のSNSで報告していた秋吉亮は、ベイサイドリーグの千葉県民球団に入団する。6日に球団SNSが発表した。

 リーグ発信のプレスリリースには「この度、千葉県民球団に選手兼任コーチとして入団することになりました、秋吉亮です。NPBで9年間やってきたことを、NPBを目標にしている若い選手に、夢のプロ野球選手になれるように、しっかりと指導していきたいと思っています。また、選手としても、体がボロボロになるまで、最高のパフォーマンスで千葉県民球団を盛り上げていきたいと思っています。是非、球場まで足を運んで頂き、熱いご声援よろしくお願い致します」とコメントを寄せた。

17年にはWBC出場

 秋吉は東京都出身の33歳右腕。都立足立新田高校から中央学院大学、パナソニックを経て2013年ドラフト3位で東京ヤクルトスワローズに入団。即戦力で1年目から61試合に登板すると2年目は74試合、3年目は70試合とリーグ最多登板を記録するなど実績を重ねた。

 2016年にはオールスター出場、2017には侍ジャパンの一員としてワールドベースボールクラシックにも出場した。

 その後トレードで北海道日本ハムファイターズに移籍し2019年から昨季までプレー。2021年オフに“ノーテンダー”で自由契約となり退団。なかなか去就が決まらずに独立リーグである日本海オセアンリーグの福井ネクサスエレファンツでプレー。18試合登板、1勝2敗7セーブ、防御率2.66、20回1/3で35奪三振をマークするなどのアピールが実り、今年7月に福岡ソフトバンクホークス入りしてNPB復帰を果たしていた。

日ハムをノーテンダーで退団、昨年後半はソフトバンクに

日本ハムには2019年から3年間在籍
日本ハムには2019年から3年間在籍写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 その際の入団発表では「すごく嬉しいです。去年ノーテンダーで自由契約になり独立リーグへ行きました。すごく悔しい思いをしましたし、まだNPBでやりたい気持ちはあったのでホークスに入団できてうれしいです」と話していたが、ソフトバンクでは一軍登板2試合、防御率13.50と結果を残せずに、わずか3カ月の在籍で戦力外通告を受けていた。11月には12球団合同トライアウトを受検していた。

リーグも千葉県民球団も発足したばかり

 秋吉が入団する「千葉県民球団」は発足したばかりの新球団。拠点は船橋市となり、千葉ロッテマリーンズでプレーした早坂圭介・初代監督(38)が球団代表も兼ねる。

 また、ベイサイドリーグは、昨年まで日本海オセアンリーグの名称だった。同リーグは富山GRNサンダーバーズ・石川ミリオンスターズ・福井ワイルドラプターズ・オセアン滋賀ブラックスの4球団で構成されていた。

 今季からリーグ名称を変更し大きく様変わり。千葉県民球団と神奈川を本拠にするYKSホワイトキングスの2球団制となる。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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