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【ホークス育成新人名鑑・Q&A】6位佐々木明都、関脇若隆景の恩師直伝「相撲トレ」で新感覚

田尻耕太郎スポーツライター
サインが特徴的も、今後どう変化するのか‥‥‥(筆者撮影)

 佐々木明都投手。背番号163。江東区立枝川小学校(潮見パワーズ)~仙台市立七北田中学校(東北福祉仙台北シニア・中学1年)・横浜市立あかね台中学校(横浜青葉シニア・中学2、3年)~学法福島高校。東京都出身。右投右打。183cm、80kg。

 最速146キロ。体格バランスが良く、リリース感覚に優れた素材型オーバーハンド右腕。しなやかな腕の振りで球質が良く、投手としての資質が高く、将来性に期待。

 特技はバスケットボール。父の実家に武田信玄の刀がある。目標とする選手は板東湧梧投手。好きな食べ物はイチゴ、嫌いな食べ物はナス。

【一問一答】

――オンオフのスイッチができる性格とのこと。だけど入団発表は緊張した?

「あそこは……緊張しました」

――先輩に大相撲の若隆景がいて、野球部もオフに相撲トレをしたとか?

「そうですね」

――四股を踏む?

「四股を踏みましたね。今頃が相撲の期間です。12月から相撲に行かせていただいて、そこで四股とぶつかりの稽古をしています。相撲とウエイトトレーニングを毎年やっていました」

――野球部全体で?

「いや、ピッチャー陣が」

――まわしもする?

「つけます」

大相撲の若隆景。来月の初場所の番付は「東・関脇」
大相撲の若隆景。来月の初場所の番付は「東・関脇」写真:長田洋平/アフロスポーツ

――体幹強化が狙い?

「そうですね。バランス。四股を踏んだ時も片足で立った時に、ピッチャーの時と同じなので。ただやるのではなくて意識してやるようにしていました」

――効果は?

「感じますね。相撲が終わった後に投球練習をしてみると、すごく下(半身)から投げられる感じがして、新感覚でした」

――監督の発案?

「そうみたいです。だいぶ前からやっているみたいで」

――相撲部の二瓶先生は高校の教員?

「そうです。若隆景関の恩師になります。土日になると相撲部のOBの方が野球部の方にも来るので、結構きつかったです。普段は二瓶先生が1人で見るが、5人くらい来るので休みがないです」

授業中もこっそりフォークの特訓

――自信がある変化球は?

「フォークボールです」

――ずっと投げている?

「キャッチボールでも投げます。カーブでキャッチボールする投手はいると思うんですけど、自分はフォークでキャッチボールをします。軽く投げてもキレのあるフォークを投げる意識。思い切り投げたらキレのあるフォークは出るんですけど、遊び感覚で投げても落ちる感覚を覚えた方が得かなと思って」

――フォークは握力必要。どんな練習を?

「軟式ボールを半分に切って挟んでいます。自分は握力がない方ので、指先の力と握力がまた違うなっていうのがあるので」

――プロフィールでは握力50キロ。

「全然ない方なので、軟式ボールを縮めて、投げるのをやっています。普段の学校の授業中とかにもやっています。制服のポケットに軟式ボールを入れて」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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