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【ホークス育成新人名鑑・Q&A】4位・内野海斗、中学は捕手で日本代表も、投手でプロ入り

田尻耕太郎スポーツライター
入団発表で意気込みを口にする内野投手(筆者撮影)

 内野海斗投手。背番号161。福岡市立東月隈小学校(月隈スピードボーイズ)~同市立席田中学校(福岡スーパースターズ)~武田高校。福岡県出身。右投右打。186cm、92kg。

 最速147キロを投げる潜在能力抜群の本格派右腕。魅力溢れる身体に磨きをかけ、将来、先発ローテの一角としての成長と活躍に期待。

 中学時代はポニーリーグ日本代表(当時は捕手)でアジア大会優勝、世界大会3位。1つのことに夢中になれるタイプ。好きな食べ物はカレー、寿司。嫌いな食べ物はなし。座右の銘は逆境を笑え。

【一問一答】

――入団発表で色紙には「粘り強く」と書いた。

「育成という意味では一番下からスタートなんで。まだまだ一軍で活躍されている選手と比べてみても、何一つとして通用する部分はないと思う。やっぱりそういう部分を埋めていくには粘り強く1つ1つやっていくしかないのかなと思う。支配下登録されるために目標を高く持つのはいいことなんですが、一気に上を見すぎず、1つ1つやるべきことを粘り強くやっていければなという思いでああいう目標を書かせていただきました」

――しんどいことを続けられるタイプ?

「そうですね。必要なことはしっかりと自分でやることができるので。必要だと思ったことは、しんどいことでも逃げずに続けられるかなと思います」

――持ち味や強みは?

「自分はピッチャーなので、バッターから逃げずに空振りを取れる真っすぐ、空振りを取れる変化球が自分の持ち味だと思ってはいるんですけど、それはあくまでも高校レベルでの話なので。それをやっぱりプロのレベルにレベルアップさせていけるようにトレーニングとか頑張っていきたいです」

――福岡出身だけど、広島県の武田高校に進学した理由は?

「中学校までは福岡空港のすぐ隣の月隈に住んでいて、中学校の頃はキャッチャーをやっていたんですけど高校ではピッチャーをやりたいなと。ピッチャーで上のレベルを目指したいなと思って、それで武田高校を選んだという感じです」

高校生離れした体つき

――先進的とも評判。

「やり方が他の高校とは少し変わってる部分があるので、やることを入る前に聞いたり、見に行ったりして、ここだったら成長できるなと思って入りました」

――自分のためになったことは?

「ウェートトレーニングをしっかりやるところ。練習時間が短く、技術的に詰められる部分というのは他の高校に比べて時間がない。その分、フィジカルやトレーニングでカバーしたりとか。他の高校よりは多くトレーニングとか、体作りについて考えることはやってきたのかなと思います。そこは強みというか、良かったのかなと思います」

――体つきが高校生離れしている。

「そうですね。入った時は身長183センチの体重77キロとかだったと思うんですけど、高校で15キロ近く増えて。大きく変わった部分ではありますね、そこが」

――高校では投手を?

「そうですね。入ってピッチャーがやりたいというのを伝えて、そこからピッチャーとしてトレーニングをずっとしてました」

――ポニー時代は日本代表に入れる捕手だった。なぜ投手に?

「代表でアジア大会に出させてもらいました。そこで優勝してアメリカで世界大会があった。キャッチャーだったので打撃も自分の武器だと思ってたんですけど、いろんな国の投手と対戦する中で、見たことのないレベルの投手と対戦した。自分もこういうピッチャーになりたいなと思って」

目標は161キロ!

――投手歴は浅いが、変化球が多彩。

「そうですね。コントロールがまだそこまでいい方ではないので、強い変化球をゾーン内に投げるということで練習していました」

――1番自信がある変化球は?

「スプリットですね」

――空振りが取れる球種。

「そうですね」

――直球の最速が147キロ。どこを目指す?

「(高校の)監督に『入団会見が終わりました、背番号161に決まりました』と連絡をしたら、『161キロ出せ』という話をされて(笑)。でも、たしかにそうだなと。目標は161キロでやっていこうかなと思います」

――将来はメジャーも?

「そうですね。まあ目指したいというか……。まだ全然手が届くところではないので。そうなりたいなという少しその気持ちだけですが、まずは支配下登録されて、ゆくゆくはそういうピッチャーになれればなと思います」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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