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メジャー700発級の雰囲気!?ソフトバンクが右の大砲を補強。Wソックス1巡目、米独立2冠のホーキンス

田尻耕太郎スポーツライター
テスト参加したソフトバンク秋季キャンプではシート打撃に臨んだ(筆者撮影)

 ソフトバンクは22日、宮崎秋季キャンプにテスト生として参加していたコートニー・ホーキンス外野手を獲得したと発表した。背番号は10。

秋季キャンプにテスト参加していた

 ホーキンスはアメリカ合衆国出身の29歳外野手。身長190cm、体重111kgの超大型右打ちスラッガーだ。

 2012年のMLBドラフト1巡目(全体13位)でシカゴ・ホワイトソックス入りしプロのキャリアをスタートさせた。メジャー経験はないが、マイナーリーグでは通算691試合で104本塁打をマークした。

 今季は米独立リーグ・アトランティックリーグのレキシントン・レジェンズでプレー。127試合に出場して打率.298、48本塁打、125打点、出塁率.399の成績を残して本塁打、打点の2冠に輝き、MVPも獲得した。

藤本監督絶賛、杉山は「プホルスみたい」と感想

ナインの前で挨拶をするホーキンス。藤本監督も「性格良さそう」と話していた(筆者撮影)
ナインの前で挨拶をするホーキンス。藤本監督も「性格良さそう」と話していた(筆者撮影)

 今秋のソフトバンク秋季キャンプには初日の11月3日から9日まで参加。フリー打撃では持ち前の怪力を見せつけて、藤本博史監督からも「ただもんじゃない」「本当に面白んじゃないか」と前向きな言葉が聞かれた。

 シート打撃では杉山一樹投手や甲斐野央投手と対戦。杉山は「メジャーリーグのプホルス選手(今季まで現役、通算703本塁打をマーク)みたい。懐がすごく深い感じがした。構えはすごい怖かったですし、ブンブン振ってきたので、投げミスをしたら怖いなという印象がありました」と話していた。

 藤本監督も技術面について「タイミングの取り方が日本向き」「見たことのない投手を相手にして、浮いてきたカーブにもスイングを入れていくのがいい。見逃しているようでは厳しいからね」と好印象を抱いていた。

 米独立リーグから入団した外国人打者といえば、今季は巨人入りしたアダム・ウォーカー外野手が、打率.271、23本塁打、52打点と日本球界でひと花咲かせた。

 ホーキンスもジャパニーズ・ドリームをつかむべく福岡へやってくる。また、ソフトバンクとしても主力打者が左偏重となっており、右打者の大砲加入はかなり心強い。

ホーキンス「日本の野球や生活スタイルを学ぶ」

 また、ホーキンスは球団を通じて次のようにコメントを発表した。

「今回、福岡ソフトバンクホークスに入団するという素晴らしい機会に恵まれたことを、心から喜び感謝しています。数少ない外国人選手の1人に選んでもらえたことを光栄に思います。日本の文化を積極的に受け入れ、新しい日本の野球や生活スタイルを学び、これまで見聞きしてきた素晴らしいホークスファンの皆さんの前でプレーできる日を今からとても楽しみにしています。まもなくして春季キャンプが始まりますが、選手やコーチ・スタッフの皆さんと再会することをとても楽しみにしています」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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