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大分B-リングス打線強化へ補強。火の国助っ人砲が移籍!【九州アジアリーグ】

田尻耕太郎スポーツライター
大分へ移籍するグスタボ

 プロ野球独立リーグ「ヤマエグループ 九州アジアリーグ」は25日、同リーグ球団内での選手移籍が成立したことを発表した。

 火の国サラマンダーズで今季プレーしたエミリオ・グスタボ外野手(27歳)が、大分B-リングスに移る。

来日25戦で23打点の勝負強さ

中央がグスタボ。左はモタ、右は芦谷
中央がグスタボ。左はモタ、右は芦谷

 グスタボは今季途中の8月に火の国入り。「ハイチの英雄」の異名を持ち、先に火の国でプレーしていたイスラエル・モタ外野手は「中南米野球界では有名な選手」と話していた。

 8月5日の福岡北九州フェニックス戦(北九州市民球場)で同リーグ初出場を果たすと、その試合でいきなり満塁ホームランを放つド派手なデビューを飾った。リーグ公式戦では25試合に出場して打率.301、2本塁打、23打点、6盗塁と勝負強さを発揮した。

 さらに、日本独立リーググランドチャンピオンシップでも2試合で8打数3安打4打点を記録。火の国の初の日本一に貢献した。また、チームメイトにもすぐに馴染む明るい性格も特徴的だった。

大分、打線強化は急務

 大分は今季、28勝44敗2分でリーグ創設から2年連続最下位。

 チーム打率.242と打線の強化は課題だったうえに、今オフには、チーム屈指の長距離砲で今季はリーグ全体でも4位タイの7本塁打とチーム2位の50打点をマークした山下海星外野手が引退。チームトップの51打点を挙げた奥野祥生外野手は自由契約となった。NPB経験者の白崎浩之内野手兼コーチも引退、広畑塁捕手も自由契約となっており、補強のニュースが待たれていた。

 一方で火の国は、モタが自由契約となっており、助っ人打者2人がチームを去る。しかし、球団の神田康範代表は先頃行われた新入団発表会見の中で、現時点で2人の外国人選手と交渉していることを明らかにしている。

エミリオ・グスタボ

1995年1月26日生まれ、ドミニカ共和国出身。身長189cm、体重90kg。右投右打。球歴:バーテエマクダレナ高校~タンパベイレイズ。

※写真はすべて筆者撮影

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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