旦過市場大火事の被災支援へ、”地元”福岡北九州フェニックスが再び動く。小倉駅や球場で募金活動実施へ
プロ野球独立「ヤマエ久野 九州アジアリーグ」の福岡北九州フェニックスは11日、本拠地の北九州市中心部の旦過市場にて10日夜に発生した火災を受けて、被災者支援の募金活動を行うと発表した。
15日にはJR小倉駅近辺にて
8月15日(月)はJR小倉駅近辺にて12時00分~13時30分、17時00分~18時30分の予定で選手による募金活動を実施。さらに8月、9月のホームゲーム会場でも募金箱を設置する。
旦過市場は「北九州市民の台所」として親しまれ、100年以上の歴史があるとされる北九州市のシンボル。しかし、今年4月に40店以上を焼損する大規模火災が起きていた。球団では4月の火災直後にも駅周辺ならびに球場で募金活動を行って義援金を届けていた。
今回の火事も同程度の被害が出ているとみられる。1939年創業の映画館、「小倉昭和館」も今回の火事で延焼した。
新規参入1年目の戦況は?
福岡北九州フェニックスは、ホリエモンでお馴染みの実業家・堀江貴文氏が創設者となって昨年設立が発表され、今年からヤマエ久野九州アジアリーグに参入している。北九州市民球場をはじめ、同市内では的場池球場でホームゲームを開催。その他、周辺地域の福岡県飯塚市、山口県下関市、大分県中津市でも幅広く主催試合を行っている。
チームは現在49試合を戦って25勝24敗、3チーム中2位の成績を収めている。監督は元ロッテ・阪神で活躍し、メジャーリーガーでもあった西岡剛が選手兼任で務めている。そして、かつてソフトバンクなどでプレーした寺原隼人らがコーチを務める。寺原は先日、電撃的に現役復帰を果たして7日に北九州市民球場で行われた同リーグ公式戦の火の国サラマンダーズ戦に先発し、2回無失点に抑えた。
リーグ打率上位4名を独占する打撃力
チームの特徴としては、とにかく打撃自慢だ。リーグ打率上位の4名をフェニックス勢が独占。首位打者はラモン(打率.335)、2位以下には吉岡翼(同.333)、妹尾克哉(.325)、神谷建太朗(.320)が続いている。
一方の投手陣では荒巻千尋が7勝(リーグ2位)、防御率2.82(同4位)と健闘しているのが光る。守護神の松本直晃(元西武ライオンズ)の14セーブはリーグ1位だ。
今回の募金活動で集まった義援金は「旦過地区復旧対策会議」を通じて寄付される予定だ。
募金受付が行われる福岡北九州フェニックスのホームゲーム(※現時点)
●8月23日(火)~25日(木) 北九州×大分(筑豊緑地球場)すべて14:00開始
●9月9日(金) 北九州×大分(的場池球場)13:00開始
●9月12日(月) 北九州×大分(ダイハツ九州スタジアム)14:00開始
●9月14日(水)~16日(金) 北九州×火の国(筑豊緑地球場)すべて14:00開始
●9月20日(火) 北九州×大分(筑豊緑地球場)14:00開始
●9月22日(木) 北九州×ソフトバンク三軍(オーヴィジョンスタジアム下関)18:00開始
※写真はすべて筆者撮影