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ウエスタン8月MVPのホークス柳町達、好調維持で12戦連続安打「しっかり振る」

田尻耕太郎スポーツライター

 9月9日、ウエスタン・リーグ公式戦。福岡ソフトバンクホークスと中日ドラゴンズがタマホームスタジアム筑後で対戦した。

 

杉山が志願の力投も、ソフトバンクは連勝ストップ

【9月9日 ウエスタン・リーグ公式戦 タマスタ筑後 無観客】

中日     001101000 3

ソフトバンク 000100000 1

<バッテリー>

【Ⅾ】◯清水(3勝3敗)、森、垣越、佐藤、Sマルク(4セーブ)――山下

【H】●杉山(5勝2敗)、尾形、川原――海野、九鬼

<本塁打>

なし

<スタメン>

【Ⅾ】8岡林 3石岡 7井領 D平田 2山下 5郡司 4石垣 6根尾 9三好

【H】8釜元 9水谷 3明石 Dアルバレス 9柳町 4増田 5井上 6小林 2海野

<戦評>

 ソフトバンクは連勝が3で止まった。首位はキープしたが、2位の阪神との差は「0.5」ゲーム差に縮まった。

 先発の杉山が中3日で異例の先発。「志願でした」と杉山。6回123球の力投を見せてその中で確かな収穫も得たが、結果的には3失点で敗戦投手となり2敗目を喫した。三回に井領の中犠飛で先制を許すと、四回には石垣に適時二塁打を浴びて失点。六回には岡林にこの日3本目をとなる安打を浴びて、これがタイムリーとなった。

 ソフトバンクの得点は、四回の増田の左前適時打の1点のみ。2番スタメンの水谷は3安打を放ち、前日の2安打に続き好調をアピールした。(了)

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月間MVPの柳町、ウエスタンで打率2位とアピール

 2年目外野手の柳町達はこの日、「5番ライト」でフル出場し3打数1安打1四球。8月21日の阪神戦から続く出場連続安打を12試合に伸ばした。

「続いていますね。感じはすごく良いです。最近は打撃練習でもしっかり振ることを意識している。打球速度を上げて、野手の間を抜くとか、それがレギュラーへの近道だと思って取り組んでいます」

 また、この日発表された、8月度「スカパー!ファーム月間MVP賞」のウエスタン・リーグ部門に選出。8月は14試合に出場し、安打21、二塁打7がリーグトップ。さらに打点9、月間打率.396、塁打30、出塁率.458でリーグ2位(打点、塁打は2位タイ)の成績を残した。

 今季は6月に一軍昇格して6試合に出場。今季初出場だった6月8日の広島戦では4打数2安打をマークしたが、以降は苦しみ15打数3安打で打率.200とアピール不足で6月19日に登録抹消された。

 ファームでは夏場の好調もあり、打率.302はウエスタン2位の好成績だ。再昇格へ「いつ呼ばれてもいいように。一軍でもいいパフォーマンスを出せる準備をしたい」と意気込んだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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