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みやぞん24時間トライアスロンから刺激!? そっくり中村晨、福岡大を5回零封

田尻耕太郎スポーツライター
笑顔はもっと似ているが、マウンド上では真剣な表情(筆者撮影)

4番の大本が先制タイムリー

8月30日、福岡ソフトバンクホークスの3軍は「プロ・大学交流試合」で福岡大学と対戦した。

【8月30日 プロ・大学交流戦 筑後第二】

福岡大    0000001 1

ソフトバンク 200032× 7

※特別ルール

<バッテリー>

【福大】栗原、笹渕、大森、馬場、藤松――井上大

【H】中村晨、齋藤、児玉――堀内

<本塁打>

なし

<戦評>

 ソフトバンクが力の差を見せつけた。初回、4番・大本の2点右前打で先制。5回には6番・日暮と7番・幸山の連続適時打で追加点を挙げると、6回にも増田の左前適時打などでダメ押しの2点を加えた。

 先発の中村晨は5回無失点。4回まで毎回走者を出しながらも粘り切った。2番手の齋藤は1回を打者3人で片づけた。

 福岡大は、上級生の右投手がいずれも快速球を投げ込んだ。先発で2回2失点の栗原(4年・福大大濠)が最速151キロをマークしたのをはじめ、2番手の笹渕(4年・筑陽学園)、4番手の馬場(4年・諫早)も140キロ台後半を常時マークした。打線はソフトバンクの8安打に迫る7安打を放ったが、最終7回に途中出場の伊藤(1年・福工大城東)の適時二塁打で1点を返すのがやっとだった。(了)

■コメント

ソフトバンク・136中村晨(5回無失点)

「少し前まで投げ方に迷いがあって、ここ最近練習してきたことをマウンドで試しました。まだ3、4割しか発揮できなかったけど、抑えられたのは良かったです。左足を上げた時に力が逃げないようにスムーズに動くのと、右足の使い方も工夫しています。それでも、今季ここまでリハビリ組に行くことなく投げられているのは自信になります。シーズンは残り少なくなりましたが、今取り組んでいるフォームを固められるようにネットスローなどを積極的にやっていきたいです。(そっくりと評判の)みやぞんさんが24時間テレビで頑張っていたので、比例して僕も上がって行けるように頑張ります(笑)」

福岡大・渡辺正和監督(元ダイエー投手)

指示を送る渡辺正和監督。ダイエー時代はリリーフ左腕として、2000年のONシリーズなどで活躍した(筆者撮影)
指示を送る渡辺正和監督。ダイエー時代はリリーフ左腕として、2000年のONシリーズなどで活躍した(筆者撮影)

「右の上級生3人は上背もあるし、それぞれタイプも違います。栗原はリーグ戦ではほとんど投げていないが、関川3軍監督も褒めてくれていました。自信になったと思います。打つ方は、ヒットを競う競技ではないので、ホームを踏ませてくれないのが流石プロと思いました。明後日の土曜日から九州六大学野球の秋季リーグが始まるので、この試合も糧にしてリーグ戦、そして明治神宮大会につながるトーナメントへと臨みたいです」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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