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ホークス新人茶谷健太が公式戦デビュー! 9回土壇場で…!?

田尻耕太郎スポーツライター

猪本が一時逆転打も、逃げ切れず

【4月5日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 1373人】

中日     100301003 8

ソフトバンク 000140000 5

<バッテリー>

【D】雄太、佐藤、小川、○阿知羅(2勝0敗)、S金子(2勝1セーブ)――松井雅

【H】島袋、巽、嘉弥真、●星野(1勝1敗)――張本

<本塁打>

なし

<戦評>

同点の9回、試合を動かしたのはドラゴンズだった。代わったばかりのホークス4番手の星野から走者をため、阿部の内野ゴロが相手ミスを誘い1点を勝ち越し。さらに9番・石川が勝利を決定づける2点タイムリーを放った。

ホークスの星野は今季初黒星。ホークス打線は4点ビハインドの中盤4回に塚田のタイムリーで反撃。続く5回にはカニザレス、上林(三塁打)、猪本の3者連続タイムリーで一時逆転したが、逃げ切れなかった。

先発した島袋はコントロールに苦しみ、5回で101球を費やし4失点と課題を残した。

D4位の茶谷、9回一発同点シーンで代打起用

代打出場した茶谷
代打出場した茶谷

「代打・茶谷」

3点を追う9回裏、2アウト一、二塁。一発が出れば奇跡の同点劇という場面でホークスベンチが送りだしたのは、ドラフト4位ルーキーの茶谷健太だった。

帝京三高(山梨)から入団。高校時代は本格派右腕のピッチャーだったが、高い身体能力を買われてホークス入団と同時に内野手に転向した。

入団発表では「年間40本以上ホームランを打ちたい」と話し、会場をどよめかせた。背番号55もスラッガーとしての期待の証だ。

しかし結果は1球目を打ち上げてセンターフライ。最後の打者となった。それでも初球から臆することなくスイング。「前の打者に変化球が多かったので、ストレートを狙っていました」。その積極性には光るものを感じた。

中日4番多村「いい当たりだった」

4番で3打席に立った多村
4番で3打席に立った多村

ドラゴンズの4番でスタメン出場した多村仁志は3打席に立ち、右飛、四球、右飛の結果だった。

「久し振りの福岡での試合。ヒットを打ちたかったけど、(3打席目は)いい当たりを打つことが出来た。欲を言えばもう少し飛距離があれば、三塁走者がタッチアップできたんだけど。ただ、打席でボールを見ることも出来た」

試合勘を課題に挙げていただけに、納得の表情。以前と変わらぬ笑顔も浮かべていた。

気になる足の状態も問題なさそうで、塁間を全力疾走してスライディングをする場面も。

この日は指名打者での出場だったが、試合前には守備練習も行っていた。

「育成という立場。自分から『守れます』と言って、出られる立場ではない。でも最善の準備をしたい」

20日は「後輩」松坂と対戦か!?

20日は、ホークスの先発は松坂大輔の予定。横浜高校の後輩との対決も「何年ぶりかな? 交流戦で対戦してホームランを打ったこともあるよ。ただ、次の打席で三振したけどね(苦笑)」と楽しみにしていた。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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