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【ホークス紅白戦・結果】日本シリーズでもキーマンだ! 千賀好投、李大浩&松田斬り

田尻耕太郎スポーツライター

日本シリーズ前調整も、紅白戦を実施

ホークスはCS優勝から2日間を休養に充て、19日から日本シリーズに向けた練習を開始した。CS前と同様に紅白戦を実施。やはり途中では「ケース打撃」の要素を取り入れ、7イニングを行った。午前11時に始まった全体練習はアップ、フリー打撃を行い紅白戦へ。試合終了は午後5時前。初日からたっぷりと充実の練習を行った。

ホークスビジョン。両軍のスタメン
ホークスビジョン。両軍のスタメン

紅 0020003 5

白 0000200 2(※特別ルール)

<バッテリー>

【紅】東浜、二保、嘉弥真――細川、拓也

【白】寺原、柳瀬、千賀、飯田――高谷、鶴岡

<本塁打>

なし

<両軍スタメン>

【紅】9福田 4本多 8柳田 D内川 D李大浩 5松田 7中村晃 3吉村 6今宮 2細川

【白】4川島 3明石 8上林 D長谷川 7江川 6高田 2高谷 5金子圭 2鶴岡 9牧原

【戦評】

紅組の3回の先制点は柳田の2点二塁打。左中間へライナー性の打球を運んだ。レフトが回り込みうまく処理をするも、柳田は猛然と二塁を狙い滑り込んだ。心配されている左足の状態だが、確かに劇的に回復しているようだ。5回には内川の2点タイムリーなど打線がつながった。白組の得点は金子圭のセーフティスクイズが、守備の乱れも呼び一気に2点が入った。

白組先発の寺原は初回に1安打と1四球で走者を背負うも無失点。2回は3者凡退に抑えて交代した。紅組先発の東浜は4回を投げ、走者ありを想定した場面でも粘り切り、無失点と好投した。

千賀、最速151キロで2回0封

CSファイナルで「投手のMVP」と称賛された千賀滉大。初戦と3戦目、走者を置いた厳しい場面で登板していずれも0点で凌いでみせる好リリーフを演じた右腕は、初体験となる日本シリーズでも大いに期待のかかる戦力になる。

この日の紅白戦では白組の3番手として4回の頭からマウンドに上がった。

最初の対戦打者は李大浩。全5球、ストレート勝負だ。2ボールが先行したが、3球目145キロでファウルを打たせ、4球目148キロで空振りを奪い追い込む。ウイニングショットはフォーク…でなく、またも直球。149キロで空振り三振を奪った。

神宮球場ではいい思い出も

続く松田宣浩に対しては初球に緩い変化球を投じるも、決め球はやはり真っすぐだ。この日最速の151キロでセカンドゴロに打ち取った。結局2イニングを投げて無失点。最初のイニングに2安打を浴び、続く回は走者を背負う場面を想定し無死一塁からスタートしたが、ホームは踏ませなかった。

日本シリーズでも、とっておきの切り札となる22歳右腕。ちなみに神宮球場は、2年前のオールスターで2回5K無失点と快投して、敢闘選手賞に輝いたゲンのいいマウンドだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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