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精神論か。浦和戦の最終盤に布陣を5バックに変更した鬼木采配への疑問

杉山茂樹スポーツライター
(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 日曜日、川崎フロンターレは浦和レッズ相手に1-0でリードしながら、終盤同点に追いつかれドロー。勝ち点1を加えたものの順位は13位から15位に後退した。過去6シーズンで4度優勝を飾っているJリーグでNo.1の実績を誇るチームである。川崎の低迷はJリーグ前半の大きな話題と言っていいだろう。

 1-1にされたのは後半34分。その少し前あたりから試合は浦和が押し込む状態が続いていた。すると後半40分、鬼木監督は布陣をいじった。4-2-3-1を3-5-2(5-3-2)に変化させた。

 鬼木監督は試合後の会見でその狙いについて「攻撃的に行きたかったから」と述べている。また配信のインタビューには「前線も2トップにして、ワイドからどんどん行きたかった。ワイドから攻め2トップで仕留める。ですがそれが弱気になると逆になってしまいますし、そこのところはもう1回やり直さないといけない」と答えていた。

 実際のサッカーは鬼木監督の思惑と裏腹な展開になった。しかし原因は鬼木監督の言う選手の「弱気」に起因するとは思えない。精神の問題ではなく理屈にある。

 浦和のマチュイ・スコルジャ監督は、川崎が布陣を変更すると、ベンチ前から「サイドを突け」とスタンドの記者席からも分かるポーズを交えながら指示を送った。こちらは理に適う定石通りの作戦に見えた。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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