「再開」で浮き彫りになる弱者とは。サッカー選手もフリーランスだ!

(写真:ロイター/アフロ)

 ブンデスリーガ。5月16日(土)から再開するのだそうだ。テレビの放映権収入がないと倒産するクラブが現れそうだと言われれば、致し方ない気がするが、実際に現場で戦う選手には、これはまことにリスクの高い話になる。

 試合前日には検査が行われるとのことだが、彼らは自軍のクラブで練習をして試合に臨む。通常からチームメイト間で接触している。アウェー側には移動のリスクもつきまとう。クラブバスに限らず、飛行機や列車を利用する可能性もある。この再開を選手はどう捉えているのだろうか。

 最も前向きになれるのは、試合をしなければクラブが潰れてしまう選手だろうか。切羽詰まっている側になる。しかし、チームメイトの間にも温度差はあるはずだ。来月受け取るサラリーなしに暮らしていけない選手もいれば、特段、お金に困っていない選手もいる。ブンデスリーガでプレーする選手の多くは後者だろう。前向きになれる人もいれば、なれない人もいる。というより、本当に試合をしたがっている選手は、少数派ではないだろうか。

 すでに今シーズンの打ち切りが決まっているオランダリーグ、フランスリーグでプレーする選手は、ブンデスリーガでなくてよかったと思っているのではないか。

 マルセイユに所属する酒井宏樹もその1人。「チームにとっては再開した方がいいのは分かっていたが、選手としては無観客かつ感染リスクの高い中で、プレーしたくないというのが本心だった」と、共同通信の問い掛けに答えている。

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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