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グラスゴー、マンチェスター、セビージャ、リスボン、リバプール……人口に対する観客席数の割合が高い街

杉山茂樹スポーツライター
グラスゴー・レンジャーズのホーム「アイブロックス」(写真:ロイター/アフロ)

 東京都のHPによれば、東京都全域の人口は約1395万人で、23区の人口は約965万人だ。区部の人口は、世界で18〜19番目に該当する。

 欧州最大の都市は1552万人のイスタンブールだ。次いで、モスクワの約1251万人。そして3位はロンドンの約891万人となる。東京の区部は、欧州に照らせば3番目の都市になる。

 ロンドンにはサッカークラブがいくつもある。チェルシー、アーセナル、トッテナム・ホットスパー、ウエストハム、クリスタルパレス、フラム、チャールトン、QPR等々だ。

 モスクワにも、スパルタク、CSKA、ロコモーティフ、ディナモ等、それなりにある。

 イスタンブールも、ガラタサライ、フェネルバフチェ、ベシクタシュ、イスタンブール・バシャクシェヒルの4チームが2019-20シーズン、国内リーグ1部を戦っている。

 しかし、欧州人口ランク4位のサンクト・ペテルブルク(約538万人)、同5位のベルリン(約375万人)、キエフ同6位(約370万人)になると、今季の自国リーグに1チームしか送りだしていない。

 7位(約322万人)のマドリードは、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、ヘタフェの3チームを数えるが、それ以下になると、8位(約287万人)ローマ(ローマ、ラツィオ)、13位(約190万人)のウィーン(ラピド・ウィーン、オーストリア・ウィーン)、16位(約164万人)のバルセロナ(バルセロナ、エスパニョール)、19位(約141万人)のミラノ(ミラノ、インテル)など、2チーム止まりになる。

 国土面積に対して人口の占める割合を示した数字は人口密度になるが、人口に対するクラブの数(=クラブ密度)は、サッカー先進地域か否かを推し量ろうとしたとき、手がかりになる要素だ。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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