森保式3バックはハリルホジッチ的サッカーの方が適していると言いたくなる理由

日本U-22対コロンビアU-22(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 森保監督は来る10日から始まるE1サッカー選手権の代表メンバー発表会見で「3バック、4バックどちらでも戦えるようにシミュレーションしています」と述べた。雑な言い回しだと思った。

 この日に限った話ではない。布陣を語る時、具体的な表記ではなく森保監督は「3バック」、「4バック」と言う。これまで森保監督が披露した4バックは4-4-2と4-2-3-1で、3バックは3-4-2-1だ。しかし4バックと一口にいっても幾種類もある。3バックも同様。様々な3バックがある。守備的な4バックもあれば攻撃的な4バックもある。3バックも同様。守備的な3バックもあれば攻撃的な3バックもある。

 森保監督が採用する4-4-2と4-2-3-1は攻撃的な部類に入る。だが一方の3-4-2-1は守備的な部類に入る。なぜ真逆なコンセプトの布陣を、同じ監督が選択するのか。なぜ4-4-2や4-2-3-1に似たコンセプトの3バックを選択しないのか。

 森保監督が兼任するU-22は、これまで3-4-2-1をメインに戦ってきた。A代表とはコンセプトが異なる布陣である。だが横内コーチではなく、自ら指揮を執った先のコロンビアU-22戦では、3-4-2-1でスタートしたものの後半から4-2-3-1に変更した。守備的なサッカーから攻撃的サッカーにコンセプトを一変させたのだ。相手にリードされたのでそうせざるを得なかったと考えるのが自然である。森保監督はそれぞれの布陣のコンセプトについて理解しているように見える。

 ところが、森保監督は「3バック、4バック、どちらを採用するにしても原理、原則に変わりはない」と述べる。その原理、原則とは何なのか。少なくともそれぞれのコンセプトは真逆である。

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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