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CL決勝リバプール対スパーズ。番狂わせが発生するメカニズムとその可能性

杉山茂樹スポーツライター
写真:杉山茂樹/Shigeki SUGIYAMA

 チャンピオンズリーグ(CL)決勝。今シーズンの舞台はアトレティコ・マドリーの本拠地、ワンダ・メトロポリターノだ。イングランド勢同士の対戦がマドリードで行われる。というわけで、現地には両軍サポーターが大挙押しかけている。スタンドのキャパシティは67829人ながら、現地には10万人は駆けつけるだろうと言われている。

 同じマドリッド行きの飛行機に乗っていた赤いユニフォームのサポーターに話を聞けば案の定、チケットを持ち合わせていなかった。現地でなんとかしたいと言っていたが、どうなることやら。

 日本を発つフライトの機内にも、赤いマフラーを巻いたリバプールサポーターがいた。日本在住のリバプール人と見たが、こうした人たちが世界各地からマドリードを目指してくるわけだ。

 02-03のUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)決勝、セルティック対ポルトが行われたセビリアには、セルティックのサポだけで10万人が押し寄せた。セルティックはケルトを意味するので、世界中のケルト人がセビリアに集まってしまったのだ。この時は、モウリーニョ率いるポルトに惜敗したセルティックだが、今回のリバプールはいかに。

 トッテナム・ホットスパー(スパーズ)とリバプール。世界中にいる熱狂的なファンの数を比べれば、リバプールに軍配が挙がる。セルティック同様、リバプールも神懸かった宗教的な人気を持つ精神性の高いクラブだ。

 しかも2年連続のファイナリストである。さらに、通算の優勝回数5回は、レアル・マドリー、ミランに次ぐ3位タイ(他にバルセロナ、バイエルン)の成績だ。初の決勝進出となるスパーズに過去の実績で大きく勝っている。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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