クーペル采配と比較すれば。金足農業か? 日本式部活動を見るような森保J

バレンシアを2度CLファイナルに導いた、ウズベキスタン代表監督エクトル・クーペル(写真:ロイター/アフロ)

 いい監督とは何か。定義は人それぞれだが、いい代表監督とは、になると意味合いはだいぶ変わってくる。次回のW杯は2022年11月なので、これから3年と10ヶ月もある。毎シーズンが勝負のJリーグ監督との一番の違いだ。途中で解任される可能性もないわけではないが、付き合いは長くなることが、はじめから予想されている。

 その長さに耐えられる監督。つまり、人を飽きさせない監督。なるほどと、こちらのサッカー観を触発させる言葉を定期的に吐き続けてくれる監督でないと4年近くは持たない。口下手だと言うなら、面白いこと、興味深いことを行動で示してくれる人、新たな価値観をピッチ上で提供してくれる人でないと、代表戦の観戦は楽しくならない。

 前回、西野さんが代表監督の座に就いたのは、2018年4月9日。W杯の直前も直前だった。現在の状況とは違う。こう言ってはなんだが、代表監督に必要な資質を満たしているとかいないとか、言っている場合ではなかった。他にいないので、西野さん、よろしく頼みます。何とか上手くやって下さいという感じだった。大会後、西野監督は退任したので、結果的には、代行監督と言うよりW杯本大会限定の暫定監督と言うべきなのかも知れない。

 多くを望むことが酷であることは承知の上。逆転負けした最後のベルギー戦で、なぜ3人目の交代カードを切らなかったのか、と、問い詰めたくなるが、暫定監督ならば、それも仕方がない気がする。

 森保監督が3年10ヶ月後、同じことをしたらそうはいかない。その責任は比較にならないほど重い。しかも、現在戦っているアジアカップは、W杯より断然、相手が弱い。勝ち負けを元に監督の善し悪しを論ずるのはナンセンスだ。それ以外に何を提供してくれるか。

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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