週明けは雨風強まり、都心などは花嵐となる可能性も
低気圧が南岸を東進へ
関東から九州では、まさに桜が真っ盛りの週末となっていますが、週明けは太平洋側で雨や風が強まる心配があります。それは低気圧が本州の南岸沿いを東進するためです。
上図のように、あさって9日(火)午前0時の段階では、四国沖に前線を伴った低気があって、その周辺には活発な雨雲が広がり、低気圧に向かう北風も強まっている状態です。さらに太平洋側では、関東にかけて、広く雨が降っている予想です。
あさって9日(火)日中は関東で雨や風が強まる
低気圧はあさって9日(火)日中には関東の沿岸部を通過するでしょう。低気圧に近い千葉県を中心に本降りの雨や激しい雨が降るおそれがあり、また冷たい北風も強まる見込みです。
警報級の大雨も
予想される降水量は、関東南部や伊豆半島などで、50ミリ以上となっていて、気象庁からは、千葉や神奈川、伊豆諸島では大雨となる可能性があるとして、早期注意情報(大雨警報級の可能性)で、[中]が発表されています。また都内でも多い所では40ミリ~50ミリ程度のまとまった雨が予想されています。
満開の桜が散り始める都心は花嵐か
都心の時系列予報をみると、あさって9日(火)は未明から昼過ぎ、あるいは夕方にかけて雨となり、冷たい北風も強まって、日中にかけて気温が下がるでしょう。正午と午後3時の気温は平年を下回る13度が予想されていて、北風の影響で、体感温度は10度を下回り、花冷えとなりそうです。
さらに都心では桜の満開が4日(木)でしたから、あさって9日(火)は満開から5日経ち、ちょうど散り始めるタイミングと重なるため、雨や強い北風によって、桜の花びらが舞い散る花嵐となってしまうかもしれません。
花嵐のあとは今週後半にかけて花吹雪に
あさって9日(火)にかけて雨が降った後、10日(水)以降は、しばらく目立った天気の崩れはなく、晴れて、多くの所で20度以上の初夏を思わせる陽気が続く見込みです。来週の後半は、東京都心をはじめ、関東以西の桜は、急速に桜吹雪から葉桜のステージに移行していくものと思われます。