週末は師走並みの寒気が襲来で、紅葉に雪景色の所も
北日本に師走並みの寒気が襲来へ
昨夜16日(月)からけさ17日(火)にかけて、強い寒気が北日本を通過したため、北海道の標高の高い所など、北日本の山では雪が降り、初冠雪の便りがたくさん届きました。(手稲山、斜里岳、利尻山、横津岳、岩手山)
そして今週末には、さらに強い寒気が北日本に流れ込む予想です。上図は上空約5500メートルにおける寒気で、今回の実況と週末の予想を比較したものですが、週末には、より規模の大きな寒気が南下し、北日本をすっぽりと覆う予想となっています。
-30度以下の寒気でみても、今回は北海道の一部にかかったのみでしたが、週末には北海道はもちろん東北北部付近まで一気に南下する予想で、これは平年より10度前後も低く、12月上旬並みのまさに師走並みの寒気の襲来となります。
関東以西にも寒気が南下へ
さらに地上の寒さや雪と関係が深い、上空約1500メートルの気温でみると、今回は北海道で平年より5度前後低くなった他は、平年より少し低い程度でしたが、週末には関東以西にまで平年より5度前後低い寒気が大きく南下する予想となっています。
標高1000メートル付近でも雪を降らせる強い寒気は、今回主に北海道のみの状態でしたが、週末は東北地方にも南下するため、今、紅葉が見頃を迎えている標高1000メートル付近でも雪が降り、紅葉に雪景色という所が多く出るかもしれません。
さらに関東甲信などでも、谷川岳や志賀高原など、標高1500メートル程度の所では積もるような雪が降るかもしれません。
関東以西でも一時晩秋の冷え込みに
関東以西でも週末は寒気の影響を受けて、冷え込みが強まるでしょう。東京、名古屋、大阪、広島、福岡など、各都市部でも22日(日)の朝は10度くらいまで下がる予想で、場所によっては平年より5度ほど低い冷え込みとなるでしょう。
郊外や内陸はひと桁の冷え込みで、山沿いでは0度近くまで下がる所もありそうです。また最高気温は、晴れても20度程度で、晴れれば夏日もあるような状態から、一気に晩秋の季節感に進むことになりそうです。
寒気は一時的?
週末には強い寒気が南下する日本列島ですが、実はこの寒気が抜けた後は、しばらく目立った寒気の南下は予想されておらず、再び高温傾向が続くような計算となっています。
気象庁からはきのう16日(月)、九州を除く、北日本から西日本に早期天候情報で高温が発表になりました。寒気の抜ける週明けには平年並みの気温に戻り、その後は高温傾向が続き、多くの所で、かなりの高温となる可能性が示されています。
さすがに10月下旬ともなれば、高温傾向だとしても、暑いというところまではいきませんが、再び山の紅葉などはスローペースに戻るかもしれません。