今週は台風14号と冬を思わせる嵐に警戒を
八重山地方は警戒を
台風14号は、急速に発達しながらフィリピンの東海上を北西方向へ進んでいます。今後も30度以上ある暖かな海面上を発達しながら進み、あす3日(火)午前9時には、中心気圧940hPa、最大瞬間風速65メートルの非常に強い勢力に発達し、石垣島の南海上に北上してくる見込みです。
その後も強い勢力を維持しながら、5日(木)頃にかけて、石垣島の南方海上を西寄りに進む見込みで、予報円の北側を進むほど、八重山地方は暴風、高波、高潮、大雨などの影響が大きくなりますので、台風の動きに十分ご注意ください。
なお、沖縄付近には、引き続き、太平洋高気圧がベルト状に張り出していて、台風14号の北上をブロックしていますので、沖縄付近を北上したり、本州付近へ転向したりする可能性はほとんどないと思われます。(関連記事)
一方、今週後半には、北から今シーズン初の寒気が南下して、北日本を中心に荒天となるおそれが出ていて、警戒が必要となりそうです。
南は台風の一方、北からは初の寒気到来へ
上図は今週5日(木)夜の暖湿流と寒気の予想です。沖縄付近には台風14号に伴う暖湿流が流れ込んでいて、引き続き、大雨の降りやすい状態が続くでしょう。
その一方で、大陸から日本海へ今シーズン初の寒気が南下してくる予想です。上空1500メートル付近で、6度以下の寒気が北陸や北日本にかかりはじめ、その後3度以下の寒気が北日本に広がってくるでしょう。これは平年より5度前後低いものです。
この夏は全国的に記録的な暑さとなり、9月もその状態が続きましたので、一時的ではありますが、季節が一気に前進することになるでしょう。特に北日本の標高1500メートル以上の山では、急激に気温が下がり、雪が降るようなことも考えられます。
冬を思わせる嵐に警戒を
寒気の南下に加え、6日(金)にかけては、低気圧が北海道の東でかなり発達するため、西高東低の冬型の気圧配置が強まり、冬を思わせるような嵐となるおそれがあります。北海道には広く暴風警報が発表される可能性も示されています。
南は台風14号の一方で、北は寒気と低気圧の影響で、大荒れとなるおそれがありますので、今後の情報に十分な注意が必要です。