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台風13号が発生し、今年の台風の中で最も関東へ接近するおそれ

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雲の様子(ウェザーマップ)

台風13号発生し関東へ接近か

熱帯低気圧及び台風の予報円(ウェザーマップ)
熱帯低気圧及び台風の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風や熱帯低気圧の予報円(気象庁発表)

沖縄の南海上で、きょう4日(月)午前9時、新たな熱帯低気圧が発生しました(関連記事)。気象庁の発表によると、この熱帯低気圧が北上しつつ、今後24時間以内に台風へ発達する見込みで、台風となれば、きのう3日(日)午後3時に八丈島の南で熱帯低気圧に変わった台風12号に次ぐ、台風13号となります。

台風13号は発生後、やや発達しながら北東方向へ足早に北上し、予報円の真ん中を進むと、7日(木)日中に関東の沿岸付近を通過する見込みで、西側の進路をとれば東海から関東へ上陸するおそれもあります。

今年は、台風2号が6月早々に太平洋側に広く大雨をもたらし、その後、台風3号台風6号台風7号台風10号台風11号、そして台風12号が列島に影響しましたが、今後発生が予想される台風13号が関東に最も接近する台風となるかもしれません。

参考までにアメリカ(GFS)の計算では?

アメリカ(GFS)の計算(ウェザーマップ)
アメリカ(GFS)の計算(ウェザーマップ)

日本のモデルが台風予報円とあまり整合がとれていないため、参考までに台風予報円に近いアメリカのGFSモデルが上図です。今本州の南を西進している台風12号から変わった熱帯低気圧を巻き込み、コンパクトながら活発な雨雲を伴い、7日(木)日中に関東の沿岸部を北東へ通過する見込みです。

今後発生が予想される台風13号の勢力やコースによっては、関東や伊豆諸島を中心に、東海から東北にかけて大荒れとなるおそれもあるため、今後の情報にご注意ください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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