新たな熱帯低気圧が発生し、関東沖へ北上する計算
本州の南の熱帯低気圧
小笠原の北を西進した台風12号は、きのう3日(日)午後3時に熱帯低気圧に変わり、現在、紀伊半島の南を西進しています。この熱帯低気圧の北側に広がる暖かく湿った空気が関東を中心に流れ込んでいて、きょう4日(月)に入ってから、平塚で1時間に29.0ミリ、鴨川で1時間に20.5ミリなどの強い雨を観測しています。
また東京都心でも時折雨脚が強まり、総雨量は30ミリを超え、約3週間ぶりのまとまった雨となっていて、この雨の影響で、午前6時半過ぎには気温が24.5度まで下がり、きのう3日(日)まで32日続いた熱帯夜の連続記録に、ようやく終止符が打たれました。
このあとも湿った空気の影響で、関東や東北の太平洋側、及び熱帯低気圧がじわじわと近づく九州南部を中心に大雨のおそれがありますので、十分な注意が必要です。
台風11号は台湾を通過し、熱低に
一方、石垣島の南を西進した台風11号は、台湾に上陸した後、南シナ海でほとんど停滞しています。今後は西寄りに進み、あさって6日(水)午前3時までには熱帯低気圧に変わる見込みです。
新たな熱帯低気圧が関東沖へ?
タイトル画像をみると、沖縄の南の赤い丸の中に一段と目立つ、真っ白な積乱雲が発生しています。気象庁の発表によると、この雲域付近で今後新たな熱帯低気圧が発生し、上図のようにあす5日(火)夜にかけて、日本の南を北上する見込みです。
諸外国やアンサンブル予報などをみると、この熱帯低気圧はその後も北上を続け、あさって6日(水)夜から7日(木)にかけて、関東沖に達する計算が多くなっています。またギリギリ台風の勢力に発達させている計算も多く、なかには980hPaを下回るような勢力で伊豆諸島付近へ進めている計算も散見されます。
さらに本州の南から九州南部付近に西進した熱帯低気圧と一体化しながら関東付近を通過する計算もあるなど、今後の動向には注意が必要な状況です。