熱帯低気圧に変わっても油断ならず

最新の台風予報円（気象庁発表）

タイトル画像にあるとおり、台風１２号は中心付近の渦巻きを形成する雨雲が下層雲主体となり衰弱傾向ですが、その北側には広く活発な積乱雲が発生しており、関東地方へ向かって北上を続けている状況です。

台風１２号は、きょう３日（日）午前６時現在、父島の北の海上にあって、西北西に時速３５キロで進んでいます。今後は下層雲が主体となっている中心付近の風が台風の基準以下に弱まり、今夜には八丈島の南で熱帯低気圧に変わる見込みですが、油断はできません。それは上述した台風１２号の北側に広がる活発な雨雲や湿った空気が関東地方を中心に太平洋側へどっと流れ込んでくる予想となっているからです。

関東地方でも雷を伴った激しい雨のおそれ

きょう３日（日）午後５時の雨や風の予想をみると、伊豆諸島には台風１２号の北側に広がる活発な雨雲がかかり、風も強まるため、荒れた天気となるでしょう。また千葉県にも活発な雨雲がかかり始め、今夜にかけて、関東地方へも広がる予想です。

気象庁から関東地方に大雨に関する情報が発表されています。

関東地方では、きょう３日（日）夜遅くから４日（月）にかけて、雷を伴った１時間に３０ミリの激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。あす４日（月）午前６時までに予想される雨量は、多い所で８０ミリとなっており、その後も雨量は増える見込みです。また雨雲が予想以上に発達したり、同じ場所に停滞したりした場合は、警報級の大雨となる可能性があり、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要です。

東京都心はすでに６０日連続７３日目の真夏日

東京都心では、きょう３日（日）も午前８時１３分に早くも３０度に到達し、これで６０日連続７３日目の真夏日となりました。（２０１０年に記録した４０日連続７１日を更新中）

今後の予報をみると、今週後半には雨が降るとともに北からやや冷涼な空気が流れ込むため、７日（木）と８日（金）の最高気温は２７度で、真夏日の連続記録はようやく途切れることになるでしょう。

ところがその後は、猛暑とはならないものの、再び３０度くらいの気温がまだしばらく続く予想となっており、今年の真夏日日数は８５日から９０日程度まで上乗せがあってもおかしくない予想です。