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熱帯低気圧のさらに南に新たな熱帯低気圧が発生する予想

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
熱帯低気圧などの雲(ウェザーマップ)

新たな熱帯低気圧が発生へ

予想天気図(ウェザーマップ)
予想天気図(ウェザーマップ)

日本の南を熱帯低気圧が西進しています。この熱帯低気圧は台風へ発達することはなさそうですが、あさって23日(水)には九州南部へかなり接近し、その後、九州付近を北上する見込みで、西日本を中心に、大雨や荒天に要注意です。(関連記事

一方、上述した熱帯低気圧のさらに南の赤い丸の中付近で(タイトル画像)、あす22日(火)午前9時までに、新たな熱帯低気圧が発生し、あさって23日(水)にかけて、ゆっくりと西進する見込みです。九州に近づく熱帯低気圧のあとは、週末にかけて、こちらの熱帯低気圧の動向に注意が必要となるかもしれません。

海水温は30度前後

海水温の状況(気象庁発表に筆者加工あり)
海水温の状況(気象庁発表に筆者加工あり)

海水温の状況をみると、日本のすぐ南は、台風6号や台風7号がゆっくりと通過したため、長い時間にわたって海水がかき混ぜられ、その結果、平年よりやや低く、27度から28度程度の海域が広がっています。

これに対して、新たに発生が予想される熱帯低気圧の周辺海域は、平年並みか平年よりやや高く、30度前後の海域が広がっています。このため、熱帯低気圧が台風へ発達する可能性は十分に考えられます。

今のところ、この熱帯低気圧の今後の計算はかなりバラバラで、週末にかけて、ゆっくりと西進するパターンや日本の南に北西進するパターン、そして中には足早に北上し、週末以降、関東などへ近づくようなパターンも見受けられる状態です。

このあたりは、熱帯低気圧が発生するとともに、もう少し計算が揃ってくる可能性がありますので、最新の動向にご注意ください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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