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新たな熱帯低気圧が発生予想、来週日本の南へ西進か?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雲の様子(ウェザーマップ)

新たな熱帯低気圧が発生へ

予想天気図(気象庁発表に筆者加工あり)
予想天気図(気象庁発表に筆者加工あり)

タイトル画像の雲の様子をみると、赤い丸の中に雲が渦を巻いているのが分かるかと思います。ここに現在、温帯低気圧が発生していて、気象庁の予想によると、この温帯低気圧があさって20日(日)午前9時までには熱帯低気圧に変わる見込みです。

熱帯低気圧と温帯低気圧の違いは、簡単に言えば、暖かな空気だけで出来ているものが熱帯低気圧、暖かな空気と冷たい空気で出来ているものが温帯低気圧で、熱帯低気圧が発達すれば台風に変わります。

気象庁の発表によると、現在、発生している温帯低気圧は、暖かな海面上を西進するうちに性質が変わり、熱帯低気圧に変わるという予想になっているようです。

発生した熱帯低気圧は、来週半ばにかけて、日本の南海上へ西進する予想が多数派となっています。ただ本州付近へ北上しつつ西進するパターンや本州付近にはあまり近づかずに沖縄方面へ西進していくようなパターンなど、その動向はまだ定まっていません。今のところ、台風へ発達を見込むような計算はほとんど見受けられません。

来週半ばにかけて日本の南へ西進か?

雨雲や暖湿流の予想(GFSモデルに筆者加工あり)
雨雲や暖湿流の予想(GFSモデルに筆者加工あり)

参考までに、アメリカのGFSモデルの予想が上図です。この計算だと、来週22日(火)午後6時には日本の南の北緯30度付近をゆっくりと西進している予想で、右図のように熱帯低気圧周辺の暖湿気が関東から九州の太平洋側にも広がり、所々で雨が降る予想です。こうなれば、かなりの暖湿気なので、雨雲が発達する可能性もあるでしょう。

熱帯低気圧の動向によっては大雨や予報変わりも?

9日間予報(ウェザーマップ)
9日間予報(ウェザーマップ)

ウェザーマップによる予報では、この熱帯低気圧の暖湿気が東海以西の太平洋側にも広がる計算で、23日(水)から24日(木)にかけて、名古屋、高知、鹿児島などで雨が降る予報です。

東京都心は、来週にかけてもおおむね晴れて、しばらく35度以上の猛暑日が続く予想ですが、この熱帯低気圧の振る舞い次第では、雨の降りやすい予報に変わり、ここまで気温も上がらない可能性があります。発生した後の熱帯低気圧の動向に要注目です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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