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台風2号が離れて通る本州付近も大雨警戒、いつまで降るかは台風の速度次第か

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風2号と梅雨前線の雲(ウェザーマップ)

台風2号は沖縄から本州の南へ

台風2号の予報円(ウェザーマップ)
台風2号の予報円(ウェザーマップ)

台風の最新の予報円(気象庁発表)

台風2号は引き続き、動きが遅く、沖縄の南海上をゆっくりと北上しており、きょう31日(水)正午現在、中心気圧965hPa、最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルで、大型で強い勢力となっています。

台風2号はすでに海水温27度以下の領域に差し掛かっているため、今後も勢力を弱めながら北上しますが、あさって6月2日(金)に沖縄本島付近に到達するまでは暴風域を伴っている予想で、沖縄地方は海上の猛烈なしけに加え、陸上でも暴風や大雨のおそれがあるため、引き続き、長丁場の警戒が必要です。

沖縄付近を通過した後は、3日(土)から4日(日)にかけて、本州の南海上をやや離れて、さらに勢力を落としながら、東進する見込みです。ここで台風の予報円が大きくなっていきますが、これは台風が大きくなるのではなく、進む速度のブレが大きくなることを示しているので、注意が必要です。

後述しますが、台風のコースのブレは比較的小さいものの、速度のブレが大きく、関東の南海上(伊豆諸島付近)を通過するタイミングには、半日から1日程度、あるいはそれ以上のブレがある状態です。

台風2号は離れていても本州付近で大雨に

雨と風の予想(ウェザーマップ)
雨と風の予想(ウェザーマップ)

台風2号が直接通過する沖縄地方は、高波や暴風、大雨、高潮などに警戒が必要ですが、台風本体から離れている本州付近も油断できません。

上図にある通り、台風周辺の湿った空気が本州付近の梅雨前線に送り込まれるため、雨雲が発達し、あさって2日(金)を中心に、関東から九州にかけても、大雨となるおそれがあります。また3日(土)以降は、台風2号が通過するタイミングなどにより、いつまで大雨が降りやすいかが変わってくる状態です。

総雨量300ミリ以上の計算も

48時間の予想降水量(ウェザーマップ)
48時間の予想降水量(ウェザーマップ)

上図は日本のGSMモデルによる予想降水量です。

これも台風2号の状況により変化しますが、今の計算では、あす1日(木)午後3時から3日(土)午後3時までの48時間予想降水量が、関東から九州にかけて広くオレンジ色の100ミリ以上となっており、東海や紀伊半島を中心に、200ミリ以上の赤色や300ミリ以上の紫色も広がっている状態です。

降水量にはブレがあるものの、関東から九州にかけては、太平洋側を中心に、大雨を予想する計算も多いため、台風が弱まって離れて通るにしても、梅雨前線による雨の降り方に十分な注意、警戒が必要です。

引き続き、速度のブレは大きい

アンサンブル予報の一部抜粋(ウェザーマップ)
アンサンブル予報の一部抜粋(ウェザーマップ)

上図は、台風2号が4日(日)午前9時に、予報円の最も東側、最も速めに進んだ場合と予報円の最も西側、最も遅く進んだ場合の比較を示したもので、アンサンブル予報の一部となります。

最も進行が速い左図の場合は、4日(日)午前9時にはすでに雨雲は東へすっかり抜けているのに対し、進行が遅い右図の場合は、まだ紀伊半島から関東の南岸に台風と梅雨前線が一体化した雨雲がかかっている状態です。

このように、台風の進行が速いか遅いかで、週末の関東以西の雨の降り方にかなり影響すると思われますので、引き続き、最新の台風情報や大雨情報を頼りにしてください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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