暖気一転、冬の寒気が南下へ

上図は上空１５００メートル付近の暖気や寒気の予想です。

オレンジ色の暖気は６度以上を示し、晴れれば地上で２０度以上まで上がるような初夏の空気です。一方、青色の寒気は０度以下を示し、関東以西では冬に戻ったような空気の冷たさをもたらします。

あさって７日（金）は暖気が東北地方まで北上しており、曇りや雨が降っても季節外れの暖かさとなりますが、８日（土）は寒気が日本海を南下し、９日（日）にかけて、北日本から東日本を中心に流れ込む予想です。

北日本では平年よりやや低い程度ですが、寒気の中心が通過する東日本では、上空１５００メートル付近で－３度以下が予想されており、これは平年より５度から１０度近くも低く、まさに冬の寒気の通過となりそうです。

では天気などを詳しくみてみましょう。

７日（金）は春嵐に警戒

低気圧や前線が通過するあさって７日（金）は、全国的に雨となり、特に西日本から東日本の太平洋側では、湿った空気が勢いよくぶつかり、雨雲が発達するため、雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。

雨雲が通過するまでは、南風も強いため、まさに春嵐で、桜が舞い散る花嵐となりそうです。（関連記事）

８日（土）は関東で雨雲が発達か

８日（土）は低気圧や前線に伴う荒天域は日本の東へ抜けますが、上空の寒気の南下に伴い、関東周辺で特に大気の状態が不安定となり、雨雲が発生、発達し、雷を伴うような雨となるおそれがあります。特に夕方以降は雨雲の発達に要注意です。

また夜遅くなるにつれて、気温が大きく下がるため、栃木や群馬、長野など、標高の高い山沿いなどでは、みぞれや雪となる可能性もあります。

９日（日）は冬の北風が強い

９日（日）になると、関東の雨雲は東へ抜け、晴天が戻りますが、冬を思わせる北風が午前中を中心に、かなり強く吹くでしょう。

東京などでは気温が１５度以上あっても、乾いた北風が平均１０メートル以上も吹く可能性がありますので、一過性ではありますが、風冷えとなるため、強風や服装などにご注意ください。