北日本中心に強烈寒波が襲来へ、関東平野部も週明けにかけて雪の可能性
北日本中心に強烈寒波が襲来へ
今週20日(金)は暦の上で大寒(だいかん)です。一年で最も寒い頃の意ですが、それに合わせるように日本付近に寒波がやってきます。そして今回の特徴は特に北日本に強烈な寒波が襲来するということです。
上図は21日(土)午前9時の上空1500メートル付近における寒気の予想ですが、本州付近を-6度以下の真冬の寒気が包み込み、北日本には一段と強い-18度以下の寒気が流れ込む予想です。
上図の右より、これは最も寒い頃の今の平年値より8度から10度くらい低く、過去の記録に匹敵するような寒波の襲来ともいえます。
21日(土)午前9時に予想される上空1500メートル付近の寒気の強さと過去1位の記録をみると、札幌は-23.3度の予想で、過去1位の記録は-24.4度(2019年2月8日)、秋田は-18.2度の予想で、過去1位の記録は-19.5度(1971年3月7日)など、過去1位の記録に匹敵するような寒気の強さが予想されています。
札幌で過去1位の-24.4度を記録した4年前は、最高気温が-10.1度と日中の気温も-10度以下の極寒となりました。
21日(土)の札幌は極寒
ウェザーマップの予想によると、強烈寒波が襲来する21日(土)は札幌の最低気温が-14度、最高気温が-8度の極寒が予想されており、その後も寒気の流れ込みは強く、朝は-10度以下、日中も氷点下の真冬日がしばらく続く予想です。
またこの先寒くなりそうなのは北日本だけではなく、全国的に厳しい寒さが予想されており、気象庁からは早期天候情報で低温や大雪に十分注意するよう呼びかけられています。
来週(1月下旬)は、寒気の強さによっては、この時期として10年に1度程度の低温や大雪となるおそれがあり、大雪や寒さによる交通障害やライフラインへの影響などに要注意です。
週明けにかけて、関東平野部も雪の可能性
寒気に覆われる中、22日(日)から23日(月)にかけて、日本付近を低気圧や前線が通過していきます。
今のところ、日本海にも低気圧が発生するため、関東平野部で雪が降るような典型的なパターンとはならない予想ですが、それでも関東の南に先行して発生する小さな低気圧や南岸低気圧が主体となり通過するような場合は、下層寒気を引きずり込み、埼玉以北や東京多摩などの内陸を中心に雪が降る可能性も十分に考えられます。
今後の低気圧や寒気の振る舞いに要注意です。