一気に新年度寒気が南下へ

きょう３１日（木）は、関東以西でまだ気温が高く、東京都心などは２０度以上の暖かさとなっていますが、今夜以降、一気に最下層寒気が関東地方へ流れ込んできます。まさに季節外れの”新年度寒気”の南下です。

上図は上空５００メートル付近の気温予想ですが、あす１日（金）０時の段階ではまだ関東地方は３度から６度以上の赤色に覆われている状態です。

ところがその後、北東方向から寒気が流れ込み、あす１日（金）午前６時から午前９時にかけて、広く青色の０度以下に覆われ、特に茨城や千葉では－１度から－２度くらいまで下がる所もある予想です。

降水現象があり、上空５００メートル付近の気温が０度以下に下がれば、雨に雪が交じる可能性が出てくることになり、－２度前後まで下がれば、雨に雪が交じるというよりは、雪が主体で降ることが多くなります。

この冬もまさにそのような降水種別となることが多くありました。

そして、あす１日（金）も、この強い最下層寒気の流れ込みを反映した降水予想となっています。

茨城、千葉中心に雪が降る？

関東地方では、今夜以降、前線の影響で雨が降りやすくなりますが、最下層寒気が強まるあす１日（金）明け方から朝にかけて、ちょうど通勤通学の時間帯に、雪の交じる所がある計算です。

雨雲自体は午前９時頃には関東地方から抜けていきますので、雨雲が抜ける間際に最下層寒気が強まり、短い時間ですが、雪の交じる所があるようなイメージです。

ですから、今のところ、みぞれや雪に変わっても、せいぜい１～２時間程度とみられるため、平野部で雪が積もるような可能性はあまり考えられませんが、冷たい雨で終わる所も含めて、新年度のスタートは冬、あるいは真冬に戻ったような寒さとなりますので、寒暖差に十分な注意が必要です。

我孫子（千葉）のポイント予報

上図はウェザーマップによる千葉県我孫子のポイント予報です。

きょう３１日（木）夕方以降、北東の風とともに冷たい雨が降り出し、気温が急降下するでしょう。

そして最下層寒気が最も強まるあす１日（金）午前７時頃には１度前後まで下がる予想で、短い時間ですが、雪が主体として降る計算となっています。

東京都心でもわずかに雪が交じる可能性も

東京都心も今夜以降は、冷たい雨となるでしょう。

その後、あす１日（金）午前７時頃までは冷たい雨が降り、雨が止む間際に気温が３度台まで下がる予想で、冷たい雨に、わずかですが、白いもの、雪の粒が交じる可能性があります。ただ可能性としてはごく小さいかもしれません。

冷たい雨が止んだ後、日中は晴れてきますが、晴れても最高気温は１２度から１３度程度となる予想で、きょう３１日（木）の日中よりは１０度くらい低くなるでしょう。これに乾いた北風が強めに吹くため、体感温度はさらに寒く感じられるかもしれません。

この強い寒の戻り、花冷えは、あさって２日（土）までをピークに、３日（日）頃まで続きそうですから、体調管理などにご注意下さい。