カルマン渦発生中

日本列島に強い寒気が流れ込んできており、けさは九州の西海上に南北に連なるような雲の渦巻き、カルマン渦が発生しています。

これは冬型の気圧配置となり、強い寒気が流れ込んできた時に、済州島などの風下でよく見られる現象で、強い風が吹くと高い山がある島の風下で渦が発生し、その渦がひまわり（気象衛星）で明瞭に見られることがあります。

いわば寒さの象徴とも言えるものです。

青森や盛岡でも初雪

きょう９日（月）午前９時現在の推計気象分布をみてみると、北日本は山沿いだけではなく、平野部でも雪やみぞれとなっている所も多く、きょう未明から明け方にかけて、青森と盛岡から初雪の便りが届きました。

また北海道の山沿いでは雪が積もり始めており、午前１０時現在の積雪は、西興部１０センチ、白滝８センチ、阿寒湖畔７センチなどとなっており、豪雪地帯で知られる青森県の酸ヶ湯でも５センチとなっています。

あさって１１日（水）頃までは強い寒気の影響を受けて、断続的に雪が降りますので、多い所では数十センチの積雪になるものと思われます。

東京都心も初５℃未満か？

関東地方の平野部では乾燥した晴天が続きますが、冬を思わせるような空気の冷たさとなり、特に朝の冷え込みが強まるでしょう。

水戸や宇都宮では１℃位まで下がり、東京都心でも１２日（木）と１３日（金）は５℃未満まで下がる可能性があります。

東京都心で秋以降、初めて５℃未満を観測した日を調べてみると、

２０１９年１１月２８日４．６℃

２０１８年１２月１０日４．１℃

２０１７年１１月１９日４．７℃

２０１６年１１月２４日０．９℃

２０１５年１１月２８日３．９℃

２０１４年１２月０３日３．０℃

２０１３年１２月０９日４．９℃

２０１２年１１月２９日４．４℃

２０１１年１２月０２日４．２℃

２０１０年１２月１６日４．５℃

２００９年１２月１６日４．８℃

２００８年１２月０７日４．１℃

２００７年１１月２４日４．６℃

２００６年１２月０４日４．８℃

２００５年１２月０４日４．９℃

２００４年１２月２４日４．５℃

２００３年１２月１７日４．３℃

２００２年１１月１０日４．８℃

というように、１２月に入ってからようやく５℃を下回る日も多く、特に２００４年は１２月２４日のクリスマスイブになってようやく初めて５℃未満となりました。

東京都心で、もし１２日（木）あるいは１３日（金）に５℃を下回るようなことがあれば、１１月前半としては２００２年以来、１８年ぶりとなり、近年としてはかなり早い初５℃未満の到来となります。

もし５℃を下回らなくとも、今週は確実に冬の気配が濃厚となりますので、体調管理にご注意下さい。