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週末は甲信や東海でも40℃の可能性?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
猛烈な暑さ(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

上空1500メートルで24℃以上が40℃の条件

上空1500メートル付近の気温と地上の最高気温(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の気温と地上の最高気温(ウェザーマップ)

きょう11日(火)は日本海へ進んだ台風5号(午前9時に温帯低気圧化)が南から熱帯の空気を持ち込み、また関東の南で太平洋高気圧が勢力を強めた影響などで、全国の広い範囲(今年最多の270地点)で35℃以上の猛暑日となり、特に関東では、群馬県の伊勢崎と桐生で40.5℃、埼玉県の鳩山で40.2℃を記録するなど、観測史上1位も続出する際立った暑さとなりました。

そこで地上の最高気温と密接な関係のある上空1500メートル付近の気温の実況をみると(上図左)、東日本や北日本を中心に広く20℃程度あり、晴れれば地上の気温はこれよりおおむね15℃程度高くなるため、上空のデータからも地上の最高気温が広く35℃以上となったことがわかります。

そして、注目は関東付近の上空1500メートル付近に24℃以上の高温域があること。

これは上空の南西風がフェーン現象を起こして気温が上昇しているとも考えられますが、上空1500メートル付近で24℃以上の領域下では地上で40℃前後の超高温となる可能性があり、きょうはまさにこの領域下にあたる関東で40℃超が3地点出たほか、39℃以上を記録した13地点は全て関東の内陸部となりました。

そして今度は週末に甲信や東海で40℃の可能性がありそうです。

週末は甲信や東海の上空が24℃以上か

上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ)

12日(水)~14日(金)にかけても38℃前後の所は多数出現すると思われますが、今度40℃の可能性があるとすれば、週末の甲信や東海あたりではないかと思われます。

というのは太平洋高気圧の中心が西日本の南海上へ移動し、これから吹き出す時計回りの風が中部山岳周辺では北西からの風となり、山越えのフェーン現象を起こした結果、甲信や東海あたりでは、上空1500メートル付近の気温が24℃以上の所が出てくる計算となっています。

上述した通り、この領域下周辺では、良く晴れることなどを条件に地上では40℃程度まで上がる可能性があります。

また甲信や東海以外の地域も、広範囲で上空は20℃以上となっているため、どこで38℃~39℃以上が出ても全くおかしくない気象条件となりそうです。

39℃予想が続出

週間予報(ウェザーマップ)
週間予報(ウェザーマップ)

関東甲信から東海に絞った週間予報をみてみると、甲府、飯田、岐阜、多治見(岐阜)、名古屋などで39℃の予想が出ており、気象条件がより高温となるような状況となった場合には、上限幅として、各地41℃程度まで上がる可能性も示唆されています。

多治見(岐阜)は3日間連続の39℃予想で、可能性としては3日連続で40℃を突破することも考えられる状態です。

各地でこれから週末にかけて、あるいは来週にかけて、この夏のピークの猛暑が続きますので、日中における不要不急の外出などはなるべく避け、涼しい環境で過ごすなど、熱中症には厳重に警戒をして頂きたいと思います。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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