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初夏の陽気で、東京の桜は一気に満開か?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
東京の桜、靖国神社の標本木(21日正午頃、筆者撮影)

すでに満開とみられる桜も

靖国神社の桜、すでに満開?(21日正午頃、筆者撮影)
靖国神社の桜、すでに満開?(21日正午頃、筆者撮影)

東京の桜開花の標本木がある靖国神社の桜が開花してから、きょうでちょうど1週間が経ちました。

その標本木のきょう現在の様子がタイトル画像にあるもので、きょう正午の段階で、おおむね3分~4分咲きといった感じですから、午後はさらに開花が進んだと思われます。(咲き具合は筆者の推定)。

また標本木ではないものの、いち早く進んでいるものでは、すでに満開状態と言っていいようなものもありました。

東京の桜の最も早い満開の記録は、2002年3月21日ですから、日付で言えばきょう。つまりきょう満開ではないので、過去最も早い記録にはもうなりませんが、それでも早ければあす22日(日)にも満開となる可能性がありそうです。

なぜなら、きょうも東京は21.0℃まで上がり、4月下旬並みの陽気となりましたが、あすはさらに気温が上がり、25℃近くまで上がる汗ばむような陽気となるからです。

東京は23℃、熊谷は26℃、初夏の陽気

22日の天気と予想最高気温(ウェザーマップ)
22日の天気と予想最高気温(ウェザーマップ)

あす22日(日)は関東上空にさらに暖かな空気が流れ込むため、一段と気温が上がり、東京の予想最高気温は23℃と5月中旬並みとなる予想です。さらに熊谷では26℃と6月上旬並みの予想です。

桜は20℃以上まで上がれば、1日に2分程度、さらに20℃を大きく上回る場合は、1日に3分程度も急速に開花することがあります。

気象庁が発表する満開の基準は8分咲き以上ですから、早ければあすにも東京はその可能性があると思われ、遅くともあさって23日(月)までには満開となる可能性が非常に高いと思われます。

初夏から冬へダウン、気温差要注意

上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ)

あす22日(日)は初夏を思わせる陽気となるものの、上空の気温の予想をみると、週明けの月曜日から火曜日にかけて、一転冷たい空気が流れ込んでくるため、寒の戻りとなるでしょう。

寒さのピークは火曜日から水曜日にかけてで、昼は15℃に届かず、朝は5℃以下まで下がる予想です。

これでほぼ平年並みか少し低い程度ではあるのですが、週末から週明けにかけての気温の落差が大きく、冬に戻ったような空気感となるでしょう。体調管理に十分ご注意下さい。

ただこの寒さで、東京の桜はやや長持ちすることになりそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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