Yahoo!ニュース

3連休は爆弾低気圧に警戒を

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
低気圧が急発達する予想(ウェザーマップ)

タイトル画像にある通り、3連休の土曜日から日曜日にかけて、低気圧が急速に発達しながら北日本付近を通過する見込みです。

この低気圧の中心気圧は、土曜日午前9時の1008hPaから日曜日午前9時には984hPaに下がる予想で、いわゆる爆弾低気圧と呼ばれるような急発達をしながら北日本付近を通過する見込みです。(24時間で24hPa以上、中心気圧が下がる低気圧を爆弾低気圧と呼ぶ)

”爆弾低気圧”に発達しながら北日本接近へ

土曜日午後6時の降水や風の予想(ウェザーマップ)
土曜日午後6時の降水や風の予想(ウェザーマップ)

土曜日はこの低気圧や寒冷前線の通過で全国的に風が強まりますが、特に夜になると北日本で沿岸部を中心に非常に強い風が吹き始める予想です。

気象庁から北海道東北北陸には、暴風や高波、暴風雪などの情報が出されており、最大瞬間風速30メートル以上の暴風に警戒を要します。

また低気圧に向かって、上空には平年より10℃前後も高い、暖かな空気が流れ込むため、積雪地帯ではなだれにも注意が必要です。

今年はこれまでに四国、東海、北陸で春一番が吹いていますが、土曜日はこれ以外の地方、例えば関東地方などでも春一番が吹く可能性があります。

日曜日は北日本で猛吹雪のおそれ

日曜日午前9時の降水や風の予想(ウェザーマップ)
日曜日午前9時の降水や風の予想(ウェザーマップ)

日曜日になると、低気圧は北海道の東へ徐々に抜けていきますが、さらに発達することと、大陸から寒気が流れ込んでくるため、北日本の日本海側では猛烈な吹雪に見舞われるおそれがあります。

交通機関にも大きな影響が出る可能性がありますので、お出かけの際は要注意です。

関東以西は天気が回復し、晴れますが、要注意なのが花粉の大飛散です。

花粉が非常に多く飛ぶ条件としては、雨上がりの晴天で、しかも風が強く、気温が上昇する日ということなのですが、日曜日はまさにこの条件が当てはまるため、一度目のピークとなる可能性があります。

春一番が吹くような天気図の時は、多くの場合、猛烈な飛散に結びつきますので、花粉症の方は十分な対策が必要です。

3連休の最終日、月曜日になると、北日本の大荒れも収まる見込みです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

杉江勇次の最近の記事